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   相愛高等学校・相愛中学校  インタビュー 


  相愛高等学校・相愛中学校  インタビュー 

 

 

大阪市中央区にあります「相愛高等学校・相愛中学校」の安井大悟校長先生にインタビューさせていただきましたので、ご紹介いたします。

相愛高等学校・相愛中学校は今年、創立125年(明治21年開校)を迎える、浄土真宗の宗門校です。

安井大悟先生は、今年4月に「相愛高等学校・相愛中学校」の校長に着任されました。 安井大悟校長先生には、相愛高等学校・中学校と同じ「龍谷総合学園」の一つである「龍谷大学付属平安高等学校・平安中学校」の校長先生を務めておられて時にもインタビューを受けていただきました。その時、安井大悟校長先生は、「私は、人材という言葉が嫌いです。人は材料ではありませんからね。」と、話してくださいました。本当にその通りですね。人は材料ではありません。そして、「材料」という言葉を使う時、自分の思うように動かしたいという心が隠れているような気がします。それは駄目だと思います。そのことに、安井大悟校長先生は気づかせてくださいました。その時から、私は大悟先生の大フアンです。

 

相愛高等学校・相愛中学校 ホームページ

取材:2013.6.5

 

相愛高等学校・中学校教育理念 
〜敬愛する心と品格を育む、それが敬愛の伝統です〜
礼拝を通じて、豊かな人間性を育む
一人ひとりの特性に応じた進路を用意
独自のネットワークで生徒の夢を応援
知性と教養、品格を備えた女性を育成

 

 

 インタビュー 

 

◇安井大悟校長先生のお話を紹介いたします。

「私が以前に校長を務めていました龍谷大学付属平安高等学校・平安中学校は男子校から共学になりました。ですから、私は「男子校」の良さも、「共学」の良さも知っておりました。そして、この相愛高等学校・相愛中学校に参りまして、女子校の素晴らしさを知りました。女子校の素晴らしさは「女子力」であると思います。一家にはお父さん、お母さんがいます。お父さんの役割の1つは、人の道に外れないように、時に厳しく指導することだと思いますし、お母さんの役割の1つは、大地に根ざした深い豊かさで家族包み込み、家族の心を安んじることだと思います。私のいう「女子力」とは、この何もかもを抱きとめて包み込む「母性」です。

 

男子校でなければ育たないであろう「父性」というものがあると思います。それは、「男気」と言っても良いかもしれませんね。それと同様に、「女子力=母性」は女子校でなければ育つことが難しいところがあるように思えるのです。中学・高等学校という非常に多感な時期に、男子と女子を一緒に育てることは、この「女子力=母性」を育むという点については難しいのではないかと思うのです。女子校の良さは、この母性を余すことなく育むことが出来ることだと思います。

 

この相愛高等学校・中学校は良い所ですよ。良いところはたくさんありますが、6年間朝夕の「礼拝」で「日々の糧」を生徒達が唱和する事は、是非ともご紹介したい点です。この朝夕の唱和を6年間繰り返すことで、仏教的なものの見方、考え方が心に染み込んでいきます。普段は「日々の糧」の文言を思い出さなくても、何か困った時、苦しい時、幸せの時にふと思いだすことがあると思いますね。

 

「日々の糧」から、12日のものをご紹介します。(1日〜31日の日々の教えがあります。) 朝 「この世に存在する すべてのものには そのものだけのもつ かけがえのない特性がある 自分と他人とは 顔もちがえば 好みもちがう しかし そのちがいのなかに 無限の個性がある」 夕 「こんんちは」 「ありがとう」 「すみません」 こんなに自然に 人の感じを表現するものはない 明るい人間関係は このひとことにはじまる」

 

私は、実利的な指標を持つ人が多い中で、そうではない人を育てることを大切にしたいのですよ。「中・高はどこで過ごしたの?」と聞かれて、「相愛です。」と、胸を張って答えられる子どもを育てていきたいと思っています。」 以上です。安井大悟校長先生、ありがとうございました。

 

以上です。安井大悟校長先生、ありがとうございました。

 

 

運動場です。三角のお屋根が「津村別院(北御堂)」です。 礼拝堂(講堂)
建学の精神は「當(まさ)に相(あ)い敬愛(きょうあい)すべし」であり、この言葉は、大乗仏教の代表的な経典・仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)からとられたものです。(学校ホームページから)
 
立派なパイプオルガンです。さすが、「音楽科進学コース」がある学校ですね。  

 

取材協力: けいkids+

  

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