併設の大妻女子大学への内部推薦枠を持ちながらも、毎年ほとんどの卒業生が海外大学を含めて国公立、早慶上理、GMARCH大クラスの４年制他大学を受験する進学校。
平成25年度高校３年生150名で、23名が北海道大・東京外国語大・お茶の水女子大などの国公立大に、68名が早慶上智、理科大に合格。
GMARCH大には150名が合格している。理系も北里大14名、東薬大13名、東京農大12名など、薬学と農学を中心に毎年４割が進学。

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６年間のカリキュラムも他大受験に対応できる学力の養成が核となる。少人数制の選択授業や習熟度別授業はあるが、猛スピードの先取り型詰め込み教育や上位者だけに特化したクラス編成はしていない。
勉強の楽しさや仕方を中学の最初に時間をかけて指導し、６年の中盤では各自の進路探しを支え、最終的にはその目標に向かって自立した勉強ができることを目標としている。

１学年が４クラス規模なので、生徒間、生徒と教師の距離が近く和やかなムードが漂う。 　男子がいないので、生徒達は自分たちだけの力で様々な行事に主体的に関わり、逞しく成長していく。女子校ならではのメリット。そのため、部活動や行事にもしっかりと取り組ませている。
「ごきげんよう」のあいさつ、お辞儀の仕方やことば遣いなども丁寧に指導している。100年以上続く伝統の女子教育が生き続けている。

オーストラリアの私立女子校と姉妹校提携を結び、高校１年生を選抜で１月～３月に留学させる「ターム留学制度」が平成25年度より始まった。
東京都の留学補助金も利用できるので、特別な費用をかけずに３学期に留学できるのが魅力。もちろん、相手校生徒のホームステイ受け入れなど、交流プログラムも展開中である。
今後、オーストラリア以外の複数の国へのターム留学制度の拡大を計画中。

留学制度以外にも、中学３年生～高校２年生の希望者で夏休みに行う海外セミナーが２つある。その一つがイギリスセミナー。
実践的英語力の養成を目的に、インターナショナルクラスで他国の生徒と共に英語を学ぶ。もう一つは、アジア・イスラムの文化に触れる異文化体験が目的のトルコセミナーである。ともに夏休み中の２週間を利用して行っている。

上記の国際プログラムの基盤として、英語教育の充実も大妻多摩の魅力である。
中学１年次から行われるネイティブ教師による授業の他にも、世界基準で見ても最先端のCALL教室での、ＩＣＴとインターネットを活用したレベルの高いリスニングとプレゼンテーションの授業が、大学受験だけでなく将来国際舞台で活躍するときに必要な実践的英語運用能力を養成する。グローバル・スタンダードの授業。

2015年夏には、地上３階建て200席以上の自習室と電子黒板を備えた普通教室を持つ新図書館棟（通称アカデメイア棟）が完成するとともに、2013年に改修された英語CALL教室１に続いて、CALL教室の２と３も全面改修される。
時代の先端を行く英語の授業に加えて、さらに新たな教育の展開が期待される。

「国際化と女性の社会進出が進む時代に活躍する、高い知性と品性を備えた美しい女性の育成」を教育目標とする。
将来、社会貢献できる力と自立性を育てるため、行事等は生徒主体で考え運営させるとともに、中高一貫の進学校として学力の養成に力を入れている。 また、100年以上続く伝統の女子教育をアイデンティティとして大切に守り、女性らしい品位の育成も大切にしている。