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 【鴎友学園女子中学校説明会レポート】 私立中学校 説明会レポート 


 鴎友学園女子中学校 説明会レポート  

 

 

鴎友学園女子中学校説明会レポート

日時:H22年11月12日(金)10:00〜  晴れ

参加者数:約550人

配布物:
学校案内、学校要覧、2011年度入試対策Vol.1、Vol.2、パワーポイント画像集、アンケート、シャープペンシル

内容
■10:00〜10:25 
『鴎友学園の理念・沿革と生活』   校長 西川邦子先生
・今年の4月から校長を務めている。
・私立学校は、変えてはいけないものや変えなくてはいけないものを常に検証し、教育の質や内容をよりよいものにしていく。
・女子と男子では身体的にも精神的にも発達に違いがある。集団の中で自分自身を認めると共に他人を尊重してほしいため、自己肯定感と自尊感情を持って生きるよう指導している。女子校の良さをご理解いただきたい。
・本校は1935年(昭和10年)に鴎友会によって創立された。校長となった市川源三先生は「女子である前に一人の人間として与えられた才能を社会に還元するように」という先進的な考えをする方だった。その後、石川志づ先生によりキリスト教教育を取り入れ、英語の授業に力を入れるようになった。
・校訓は『慈愛と誠実と創造』である。
・自分の気持ちと同じように周りの人の気持ちも尊重することを意識したカリキュラムで教育をしていく。
・小さな体験をたくさん積み、自分の中に達成感や充実感を経験してほしい。この色々な活動により、たくさんの可能性が開く。アイデンティティーを確立するため、自ら学ぶ意識を持ってほしい。
・教師が受容し、肯定してあげることにより、不確かな時代を自ら切り拓いていく力がついていく。
・6年間を通して大切にしていることは、他者との関わりの中で自己肯定感を育むことである。中学1年の入学後は、すぐ授業に入るのではなく、1週間は様々なオリエンテーションを行い、自然にコミュニケーションが始められるようにしている。
・小さな経験の積み重ねと自己決定できる場、生徒が自分でやってみるという様々な場を提供している。
・豊かな人間関係を育むために環境作りを重視している。面接週間を年に2回設け、家庭との連絡を密にしている。また、中学1年は8クラスにし、少人数制で生徒との関わりを多くしている。
・学園祭や運動会等の学校行事の企画や運営は生徒が主体となって行っている。組織力、団結力、行動力は鴎友の武器となっている。

 

■10:25〜10:35
『学校行事の様子〜DVD上映〜』
・山荘生活や運動会等の行事。
・生徒が編集した学園祭ダイジェスト。

 

■10:35〜10:40
『配布資料について』   田村静枝先生
・配布資料の内容に関して簡単に説明。

 

■10:40〜11:00
『学習と進路指導について』   広報 山本広樹先生
・偏りのないトータルな人間形成を目指し、学校生活、教科・総合学習、進路選択の自立をしていく。
・知性と感性、精神性と身体性のバランスを大切にしている。受身で勉強するのではなく、主体的に学ぶ姿勢を身に付け、基礎力を中学のうちから確立する。
・英語はコミュニケーションの道具である言葉として身に付けるため、中学1年から英語のみを使って授業を行う。浸透した後に文法を学び、言葉の仕組みを理解していく。OpenHouseというコースブックを使用している。
・園芸は中学1年で週に2時間、高校1年で週に1時間必修となっており、様々な作物を育てている。
・理科は実験を重視しており、カエルの解剖等も生徒は率先して行っている。
・体育はリトミックにより身体性と精神性のバランスを身に付ける。
・聖書は中学の3年間は週に1時間必修となっている。
・芸術科目も重視しており、様々な教科を通して知性と感性、精神性と身体性のバランスを育てていく。
・発達段階に合わせたカリキュラムを組んでおり、中学では少人数クラスや少人数での授業を取り入れ、高校では習熟度別授業を行っている。
・各教科でオリジナルテキストを使用している。
・生徒一人一人のアイデンティティー確立の援助をする教育を20年以上前から行っている。
・実際に体験し、本物に触れることで自己が確立していき、みんなで頑張る環境が個々の力をさらに伸ばしていく。
・多様な進路に対応した、様々なサポート体制になっている。また、それぞれのニーズに応じて課外学習や特別授業を行っている。

 

■11:00〜11:15
『授業の様子〜DVD上映〜』
・授業風景及び卒業生インタビュー

 

■11:15〜11:32
『進路状況と鴎友学園の入学試験』   教頭 吉野明先生
○進路状況
・現役の実進学状況は人文31%、社会35%、自然34%で、例年3分の1ずつの割合になっている。
・この春の浪人生は21%で、例年よりも多かった。
・理系と文系はだいたい半分ずつである。
・最近は国公立大学を志望する生徒が増えている。また、合格者数は順調に右肩上がりになっている。国立や難関私立大の合格者は200名を超えている。
・志望校を決めた理由を聞くと、86%が学問と答えており、95%が将来のことを考えて進路を決めている。
○入学試験
・結果は当日の22時頃にインターネットで発表する。今までの資料では22時30分頃となっていたが、22時頃には発表できる予定である。
・本校の試験問題は、特徴があり難しいと言われている。
・国語、算数、社会、理科の4科目で、各50分で100点満点ずつ。どの教科も記述する問題が多い。
・入試は授業そのものと考えており、それを試験でチェックしている。共に学び、お互いを認め合い、より高い所へ一緒に到達することを目指している。
・国語は5,000字程度の文学的文章と3,000字程度の説明的文章が出題される。文学的文章は江戸時代の話やアメリカの話等、時間的、空間的に離れた話が多い。解答は必ず問題文の中にあるため、しっかり読み、場の設定を確認してほしい。説明的文章では段落を読み取ることが大切で、自分の考えを述べ、自分なりに解答を書くこと。採点は要素方式と加点方式を取っており、要素を見つけたことに対して加点していく。
・書いていなければコミュニケーションできないので、なるべくたくさんの文字を残してほしい。練習では、もし解答と違っても要素を見つけられたら褒めてほしい。また、とにかく書くことが重要なので、書いたら褒めてほしい。出題者に読み取ってもらうことにより点数になる。解答例通りでなくても、部分点の積み重ねによりかなり点数を取ることができる。
・理科や社会では地図やグラフ、写真等、初めて見るものが多いかもしれない。とにかく文章を読んで、出題者の意図を理解することが大切である。持っている知識と組み合わせて解答するようにしてほしい。

 

■11:32〜11:37
『連絡事項』   田村静枝先生
・校内は地図を見て自由に見学してよいが、写真やビデオ撮影は禁止。
・授業中なので、携帯電話は切るかマナーモードにすること。
・4号館はオートロックのため、入ることはできない。
・ホールや各フロアに案内が立っているので、質問してもらってかまわない。
・パンや飲み物が販売されているが、生徒の分なので購入しないように。
・個人的に校内見学をしたい方は、予約した上で来校すること。
・12/11(土)に6年生児童と保護者に対して入試対策講座を実施する。ホームページから申し込んでほしい。こちらへの参加は合否には一切関係ない。
・帰国子女に関する説明は、説明会終了後に行うので前方に集まってほしい。

 

■11:37〜
『校内見学』 


☆備考
スリッパや事前の予約は必要ありません。
学校を入った所で資料を配布していました。
募集要項(500円)と入試問題(500円)は、説明会終了後に事務室前で販売されていました。
ホールでは前からつめて座るように指示がありましたが、皆さん自由に座っていました。開始時刻が近付くと、先生が案内していましたが、空席を探すのが大変そうでした。


☆所感
校長先生はゆっくりと語りかけるようにお話しするので、聞きやすかったです。
ホールが満席になると、少し離れた教室で説明会を聞くことになるので、直接お話を聞きたい方は、早めに行かれた方がよいと思います。なお、5〜10分前頃からはホールはほぼ空席がない状態でした。
個別質問は、説明会終了後に各フロアで立っている先生にすることができ、多くの保護者が質問をしていました。
ホールを出た所に教材が展示してあり、皆さん手に取り、熱心にご覧になっていました。
運動会の映像が女子校にしては激しい感じだったので、保護者も驚き、笑いが起こっていました。また、生徒が編集した学園祭ダイジェスト等からも活発な様子が伺えました。
試験問題に関する説明はほとんどありませんでしたが、配布された過去問題には解答例も掲載されていてわかりやすかったです。
ミッションスクールではないということですが、キリスト教教育を取り入れているイメージがなかったので驚きました。
園芸の時間が週に2時間あるのが特徴的でした。また、英会話の授業だけでなく、英語の授業も全て英語で行うというのも驚きました。
帰国子女に関する説明は20名くらいの方が聞いていました。


 

 

 

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