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中学受験・高校受験 学校説明会のポイント


 

  志望校選びの決め手 学校説明会を活用する4つのポイント

近年、ゆとり教育による学力低下問題で私立校が改めて見直されています。
実際、東大をはじめとする有名国公立・市立大学への合格実績は、同レベルの公立校と比べると私立校のほうが完全に上位となっています。これは進学校とよばれるほとんどの私立校が大学入試に対応したカリキュラムを組んで、学校のレベルアップを図っているからです。また、こうした進学校のみならず、有名私立大学の付属校でありながら他大学への合格実績を伸ばしている学校、人間教育に重きを置いている学校など、私立校は学校としてのさまざまな特徴や独自性をもっています。 そのため、私立校では自校の特徴や独自性を広くアピールするために、パンフレットやHPで学校紹介をしたり、学校説明会を開いたりしています。

一方、公立の中高一貫校でも学校説明会を通じてアピールする動きが広がっています。最もダイレクトに受験生や保護者にアピールできるのが学校説明会であるため、学校側では、参加者が一人でも多く来てくれることを期待しています。
しかし、ただの興味本位だけで学校説明会に参加するのは、時間のむだです。志望校は限られた時間の中で決めなければなりません。そこで、学校説明会を上手に活用し、志望校決定にむすびつけていくにはどうしたらよいかを見ていくことにしましょう。

 

 

ポイント1   学校説明会に参加する前に!

学校説明会の開催時期は、10〜12月に集中していますが、近年では前倒し傾向も見られ、なかには夏休みあたりから実施する学校もあります。これは、体験授業が夏休みに行われるケースが多く、これにあわせて学校説明会が開催されるからです。
学校説明会の開催回数は5回前後が一般的ですが、例年受験者が多く集まる人気校などでは1回だけというケースもあるので注意が必要です。
説明会の日程は、HP、公立中学校、学習塾、教育関連の出版社、テスト会社などを通して告知されますが、日程や時間が変更されることもあるので、直接学校に問い合わせるのが確実です。事前に学校に電話をして確認してください。
電話での連絡の際、必ず聞くことは次の4点です。

@ 日時、場所(学校以外の場所で実施されることもある)、交通(駐車場の有無など)の確認と、予約が必要かどうかの確認(必要な場合は予約する)。

A 参加は保護者だけか、生徒同伴かの確認。

B 筆記用具、上履きなどを持参するかどうかの確認。

C 説明会の後、個人面談などがある場合(特に高校入試の場合は多い)は、その予約と持参する資料(成績を証明するものなど)の確認

説明会に参加するとき、その学校の概要は知っておきたいものです。「みんな行くからとりあえず行ってみようか」といったような弱い動機で参加すると、学校の本当の姿が見えてきません。市販の「高校受験案内」「中学受験案内」などの印刷物やHPでの学校紹介に目を通したうえで参加しましょう。そして「これだけは聞いておきたい」ことがらなどをメモ用紙に書き出しておき、説明会で聞けなかった場合は、説明会後に積極的に質問するくらいの気持ちで臨みましょう。

 

 

ポイント2   こんな情報をキャッチしよう!

文章にした情報と説明会などで提供される情報では、質・量において大きな違いがあります。
説明会はPR効果が高く、時間的にも余裕があるため、学校側としてもかなり詳しい情報を提供するのが通常です。
教育方針やカリキュラムの特色などのほか、大学入試への対応や合格実績、生活指導の方針の説明から始まり、学校によっては、自校の入試に関する説明もあります。
この入試関連の情報が最も有益といえます。入学してからの学校生活のことももちろん大切なのですが、まずは入試で合格しなくては意味がありません。
入試に関する情報の提供量は学校によってさまざまですが、応募者の学力レベル、合格最低点、補欠合格者の扱い、出題傾向とその対策の具体的な方法など、書籍の学校案内などでは公表していないデータを教えてくれる場合があります。これらの情報をできるだけ多く、正確にキャッチすることが合格への近道といえます。

 

◆学校説明会・見学会のチェックポイントは こちら

 

 

ポイント3   体験授業・文化祭などもフル活用!

校内見学や授業参観が説明会とセットで設けられていることがありますが、もしこうしたチャンスがあればぜひ参加しましょう。在校生のようすや学校の空気といったものにじかにふれることができるので、学校選びの判断材料がひとつ増えることになります。 このほか、説明会とは別日程で体験授業を実施している学校、文化祭や体育祭などの学校行事を公開している学校もあります。特に、文化祭は多くの学校が公開しています。ただ、どのイベントに参加するときも、興味本位ではなく、学校をよりよく知ろうという態度で臨みたいものです。また、中学入試では説明会の日に、入試問題の解説や模範解答のつくり方を授業形式で実施する学校もあります。志望校での入試体験を通じて受験への「本気モード」に突入できる絶好の機会にもなります。まっ先に参加すべきイベントといえます。

 

 

ポイント4   個別面談にも積極的な参加を!

説明会のあとで、希望者はその会場や別室で、個別に質問の機会を与えられることがあります。もしそのような機会が与えられたら積極的に参加しましょう。
学校の素顔を知るよい機会ですから、どんな小さな疑問も残さないように、どんどん質問すべきです。 ところで、高校入試では説明会のあとに個別面談というかたちで、入試での合格可能性の高低についての話し合いの場が設けられることがあります。地域にもよりますが、このような面談の場合は、その材料となるような資料(通知表のコピーなど成績を証明するようなもの)が必要ですので、準備しておきましょう。
こうした資料を基にして、学校側と保護者・受験生本人との間で話し合いがもたれます。このとき、たとえ合格の可能性が低いという判断が下されても、すぐにはあきらめず、合格可能性がより高くなる方法を学校側に聞くぐらいの積極性がほしいものです。

 

 

最後に

近年の少子化傾向の影響にもかかわらず、学習指導要領実施による公立中学での学力低下問題を背景にして、私立中学、公立中高一貫校が人気を集めています。そのため、首都圏の難関・上位進学校の入試は特に激戦になっています。こうした最近の入試状況下にあって、安全を期して志望校は5〜6校選ぶというのが一般的になっています。これらの志望校については、どの学校にもお子さまが通学する可能性はあるわけですから、第一志望のみならず、志望校すべての学校説明会に出席しておくべきで、志望校の情報はすべて自分の目でしっかり確かめるということを原則にして、入試に臨んでいただきたいものです。

 

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情報協力:声の教育社

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