日時:H22年10月24日(日)15:30〜 曇りのち雨
参加者数:約750人(第一会場)
配布物:学園説明会資料、説明会次第、受験生の君へ、アンケート
内容
■15:30〜15:32
『学園説明会資料の説明』 カサイ先生
■15:32〜15:40
『挨拶』 校長 芳野俊彦先生
・今年、創立139年目である。
・質実剛健、自由の精神にのっとって人材を世に送り出してきた。
・人間の基礎や一人ひとりの生涯を支える身体を作る時期であり、基本的・本質的なことを学ばせ、応用できる力を身につける時期でもある。
・自主性を尊重し、思考力や想像力を育てている。そのため、情操教育を重視し、美術や音楽の授業にも力を入れている。
・自由の精神のもと、生徒の自主性や主体性に委ねている。上下の人間関係や協調性、社会性により一回り人間が大きくなる。
・教師と生徒は仲が良く、良い点を尊重し、お互いを思いやっている。これは、卒業後も長く続いている。
・健康のためスポーツを奨励しており、運動部もたくさんある。
■15:40〜15:46
『カリキュラム・入試について』 ネバシ先生
・週6日制で、土曜日は4時間授業を行っている。
・理科は物理、生物、化学、地学の4分野を専門の教師が担当している。また、中学に3つ、高校に6つの実験室があり、充実した中身の濃い教育を行っている。
・英語は週に6時間授業を行い、そのうち1時間はクラスを半分に分け、ネイティブの先生による授業を行っている。独自のプリント問題集を使い、生徒の知的好奇心を刺激しながら授業を行っており、大学受験に対応できる知識を身につけている。
・出願は1月20日から22日の午前中まで。朝早くから並ぶ方がいるが、校門は6時に開け、受付は8時からなので、あまり早く来ないようにしてほしい。
・試験日の諸注意は出願時に渡す。
・繰上げ合格者には2月下旬までに電話で連絡する。
・風邪や怪我をした場合、臨時受験室を用意する。当日又は事前に知らせてほしい。
・万全な体調で臨み、力を発揮して合格することを祈っている。
■15:46〜15:51
『学費について』 事務長 コミヤ先生
・入学検定料は25,000円である。
・学費は今年度と同額で、入学手続き時には入学金と施設拡充資金42万円を納入してもらう。中学1年で支払う学費は101万8,200円で、その他教材費等が年額10万円かかる。本校の6年間の学費は、都内の私立校の平均を下回っている。
・本校は近代的設備、最新の教育施設を備えている。施設や設備の改善、充実には力を入れているが、トイレは雨水を使用したり、夜間に蓄熱したりする等して削減できるところは削減している。
・就学の継続が困難になった場合はOB会や父母の会の奨学金制度がある。
■15:51〜16:15
『ビデオ〜生徒の様子〜』
・開成での生活、行事、新入生・高校3年生・卒業生保護者のインタビュー等。
■16:15〜16:25
『生徒の生活について』
・ボートレースの話:ムラシマ先生
・文化祭の話:タツザワ先生
■16:25〜16:35
『学園生活の全体的なこと』 教務委員長 キノ先生
・開成の授業は実験、観察、調査等の手作業が多く、発表、レポート、ディスカッションにより評価している。実体験として記録し、まとめることで基礎的なことをじっくり行う。授業はハードだが、日常生活の中に勉強がある。
・高校では基礎学力をレベルアップさせた授業を行い、豊かな思考力を育てる。
・文系と理系のクラス分けや能力別のクラス分けはしない。ただし、理科や社会の選択科目によりクラス編成を行い、生徒の希望が100%叶うようにしている。
・運動会や文化祭、学年旅行等の学校行事やクラブ活動は生徒が主体的に行っている。生徒は徹底的に議論をし、自分以外の意見や考え方を聞くことにより自分を大きく成長させていく。
・教師は画一的に命令を与えて、教育に導くことはしない。生徒との信頼関係を築き、見守ることのできる教師が開成の特色である。
■16:35〜
『校内見学』
・約30名のグループに分かれ、30分程度見学ツアーを行い、実験室や教室で説明をしたり、質問に答えたりする。
〜開成の理科教育〜実験室にて
・4分野専門の教員が担当し、しっかりとした授業を行っている。
・実験と観察を重視し、中学は3つ、高校は6つの実験室がある。
〜質疑応答〜教室にて
Q.塾には行く必要があるか。
A.否定はしないがメインにはしてほしくない。常に予習と復習をする習慣をつけ、わからないところは友だちや先生に聞くと塾に行かなくても乗り切ることができる。
Q.部活は活発か。
A.運動部も文化部も20以上あり、その他に同好会もあるので、生徒は大抵どこかの部活に入っている。
Q.宿題はあるか。
A.中学では宿題を出す教師が多い。ただし、高校になると自分で勉強ができるのでそんなに多くない。
Q.クラス替えはあるか。
A.クラス替えは毎年行っているが、高校2年と3年の間はない。
Q.昼食はお弁当を持ってくるのか。
A.高校生は毎日食堂を利用できるが、中学生は土曜日の午後のみ利用できる。そのため、平日はお弁当を持ってくる。弁当の購入や売店を利用することもできるが、お弁当を持参する生徒が多い。
☆備考
スリッパは必要ありません。
事前予約は往復ハガキにて行い、説明会会場の手前でそのハガキを出して資料を受け取りました。
日曜日のせいか、子ども連れの方が多く、父親の参加も目立ちました。
正門を入った右手で願書と過去問題が各500円で販売されていました。
校内見学は先生の案内で約30名ごとに行われました。
会場の入り口に制服を着たミニチュアの人形が飾られていました。
☆所感
食堂では生徒のレポート、作品、論文、教材等が展示され、保護者も子どもも熱心に見ていました。また、外国人の英語教師は積極的に保護者に話しかけ、教科書や授業で使用する教材について説明していました。
3時前には開場になっており、早く来た方には、先に食堂の見学もできますと案内をし、多くの参加者が会場を出て見学したり休憩をしたりしていました。
運動会の激しい棒倒しの様子や海岸をふんどしで駆け回る姿がビデオで映し出され、保護者の笑いを誘っていました。
校長先生の挨拶はとりとめのないもので、説明会も短く、詳しい学校の説明はありませんでした。しかし、説明会資料が充実していたので、学校については知ることができました。また、ビデオや先生のエピソード、校舎見学の際に先生が教えてくれる小話により、学校の様子や活発な生徒の様子についてよくわかりました。
校内見学の途中で『時間がかかるので途中で帰っても結構です』と案内がありましたが、多くの方が見学を続けていました。
20グル―プ程度に分かれて校内見学が行われましたが、後部座席の方が出発するまでにはかなり時間がかかるので、時間のない方は説明会会場に早めに行かれた方がよいと思います。
高校の教室は古めですが、『試験は高校の教室で行うので、慣れてください』と案内の先生がおっしゃっていました。
男子校のため、2〜4階の生徒のトイレが臨時に女子トイレになっていました。
参加者が多いので、早めに予約をしないと希望日に予約が取れないようです。
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