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【慶應義塾中等部 説明会レポート】 私立中学校 説明会レポート
慶應義塾中等部 説明会レポート
慶應義塾中等部 説明会レポート |
日時:H22年11月7日(日)11:00〜 晴れ
参加者数:約1,200人
配布物:学校説明会資料、慶應義塾の一貫教育
内容
■11:00〜11:05
『はじめに』 主事 ヤマザキ先生
・この説明会は学校について説明するものであり、入試説明会ではない。
・展覧会をしているので、中等部生を是非見てほしい。
・本日の説明会は、教育理念について、学校生活と入学試験について、学校紹介ビデオの順に行い1時間程度を予定している。
■11:05〜11:28
『教育理念について』 中等部長 斎藤慶典先生
・本校について「慶應」「義塾」「中等部」に分けて説明する。
・1858年(安政5年)に福澤諭吉により蘭学塾として誕生した。そして、これからの日本に必要なのは人づくりで、人づくりの根幹は教育だとし、1868年(慶應4年)、小さな塾に慶應義塾と名前をつけた。「慶應」は江戸時代の年号である。
・「義塾」はイギリスのパブリック・スクールの理念を訳した言葉である。初めは共立学校と訳したが、長すぎるため義塾と訳した。
・「中等部」は、1947年に創設された男女共学の学校である。150年を超える慶應の長い歴史の中では比較的新しい。一身の独立の根本には自由がなければならない。そして、子どもから大人へ移りゆく多感な時期に自由が根付かなければ、この国の将来はないと考えている。
・中等部の雰囲気を中等部の歌で説明する。
@ 「若きは清くあれ」:自分自身の曇りのない目で物事がどうなっているかをしっかりと見てほしい。そのために自分の目を鍛える強い意志が必要である。
A 「若きはほがらなれ」:辛いこと、悲しいこと、挫折や失敗から逃げずに前を向いて歩いて行ってほしい。包容力の豊かさをほがらかとし、身につけてほしいと考えている。
B 「若きはほこりあれ」:本校の生徒はトップクラスの中学生として色々な場面で様々な人から見られる。どこで見られても恥ずかしくない振る舞いをしてほしいと願っており、自分の行動に誇りと責任を持つようにと言っている。
C 「若きはゆたかなれ」:高いレベルの授業でしっかりとした学力を身につけること、多彩な行事を仲間と一緒に成し遂げること、また、クラブ活動に励むことを柱とし、様々な能力に気付くきっかけを与えるようにしている。
・やりたいことをすることが自由ではない。好き勝手にやっているようで、実は何らかの事情によってやらされていることがほとんどである。生活の中で、何が自由に値するかを自分で考えなければ自由の実現にならないため、日々問いかけ、最終的には本人が気づくように導いている。
■11:28〜11:50
『学校生活・入学試験について』 主事 ヤマザキ先生
・制服はないが、式や外での教育活動では基準服を着るようにしている。
・施設は広くないが工夫している。3月中旬に新体育館とプールが完成する。
・独立自尊を分かりやすく、実践しやすくするため、「自ら考え、自ら判断し、自ら行動して、その結果に責任を持てる自立した人物になってほしい」と伝えている。
・服装は「中等部生としてふさわしい、気品のある地味なものであること」とあるが、来年度から地味という言葉を端正と言い換える。ジーンズは作業着と考えている。
・「授業に必要のない電子機器は持ってこないこと」とあるが、電子辞書は認めている。携帯電話は相談には応じるが、原則は持ち込み禁止としている。
・クラブ活動は学芸部が23、運動部が17あり、平日3日間の活動をしている。
・教職員と生徒が協力し、楽しく明るい学校、明るい人間関係を目指している。生徒は先生を「さん」づけで呼んでいる。教室には教壇がなく、笑い声が絶えない学校である。
・大学受験を目指す学校ではなく、他人との過度な競争をする学校でもない。偏らない学科の知識と幅広い経験、様々な体験を積み重ねることが必要だと考えている。
・1時限目は8時10分から始まり、8時5分の予鈴までに登校する。時間は早いが、朝のラッシュを避けるためである。朝のホームルームはない。
・給食や食堂がないため、3年間お弁当を作ってもらう。自動販売機はあるが、補食と考え、食べ盛りなのでしっかりと用意してほしい。
・学校行事は「みんなでやろう」がモットーとなっている。
・同窓会活動では、年に1回同窓会を行い、来年度の新入生は65回生になる。25年、50年経っても集まる機会がある。
・募集人員は男子156名、女子84名の合計240名である。
・出願は1/20と1/21の消印で受け付ける。必着ではない。
・願書は要項をよく読んで記入し、受験生が書く欄もあるので間違えないように。また、書いてあることについては事務室に電話しないようにしてほしい。
・一次試験の合格者を対象に二次試験を行う。二次試験では面接と体育を行う。面接はグループではなく、知識を問うものでもない。自分の考えをしっかり述べることが大切である。もし設問が難しい場合、分からないと答えてくれれば設問を変える。体育では、身体的能力に加え、取り組む姿勢も参考にしている。保護者の面接を行うが、通常通りで大丈夫である。
・2010年度の一次受験者は男子789名、女子416名。一次合格者は男子440名、女子160名。二次受験者は男子343名、女子144名である。
■11:50〜12:15
『学校紹介DVD』
・行事(入学式、新入生歓迎会、運動会、展覧会、音楽会)や授業の様子。
■お知らせ 主事 ヤマザキ先生
・中等部校内には食事をするところがないので、展覧会を見る方は外で食事をしてほしい。
・展覧会のビデオや写真撮影は保護者のみとなっている。
☆備考
スリッパや事前予約は必要ありません。
子どもや父親の参加が目立ちました。
講堂に入る所で資料が配布され、募集要項(700円)は516番教室にて販売されていました。その他、警備室でも販売されているとのことでした。
説明会が始まるまで、講堂内は中等部の歌が繰り返し流れていました。
座席は自由で、みなさん好きなところに座っていました。
☆所感
開始の30分前頃から説明会終了後は募集要項を買う人で混雑するので、今のうちに購入しておくようにと案内がありました。
20分前頃には講堂の席はかなり埋まっていて、席を探すのが大変そうでした。また、一杯になると第二会場へ案内されるので、講堂で直接聞きたい方は早めに行かれた方がよいと思います。
説明会終了後は、一斉に退場するので、講堂の前方に座った方は時間が掛かったようでした。
入学試験を突破するのは大変ですが、ビデオや先生のお話から、学校生活は伸び伸びと楽しそうな雰囲気が伝わってきました。
参加しているのは、6年生よりは5年生以下のお子様が多いようでした。
学校が必要と思われることを言うだけのコンパクトにまとまった説明会で、人気校、伝統校の余裕が感じられました。学費等の金銭的な部分は一切説明がありませんでした。
説明会終了後に中等部の展覧会を見学する方が非常に多かったです。展覧会は受付で記名するとパンフレットがもらえました。
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