日時: H22年11月13日(土) 14:00〜 晴れ
参加者数: 約800名
配布物: 学校パンフレット、説明会資料、H22年度入試問題
内容
■14:00〜14:16
理事長あいさつ 河合恒男理事長
1.相手の言おうとすることをよく聞く
2.自分の考えていることを相手にに分かってもらうための説明力
3.自分の行動を決める決断力
この3つの力を育てていきたい
サレジオの教育手順は以下の流れです
1.【mast】 「しなければならない」 勉強はすべきだと教える
2.【CAN】 「できるのだという自信」 基礎学習を通して自信を与える教育。カトリックミッションスクールの教育。「お前はお前である価値」
3.【I will】「さあ、しよう」 自発的にする姿勢が大事
自分が何かできるはずだと考えて生きていく。
・5年前、通学路で起きた痛ましい事件についてのお話。
■14:17〜14:35
学校長あいさつ 鳥越政晴学校長
・サレジオ学院は、豊かな人間形成をめざす、ミッションスクールの中高一貫の男子校です。
ドン・ボスコが設立した修道会「サレジオ会」の学校です。
〇教育
・アシステンツァ: イタリア語「共にいる」教育。教員はいつも生徒のそばで見守り、愛情を注ぎ続けます。
・「25才の男づくり」: 大学合格はゴールではない。
大学を出、社会に入って3年後ぐらいの“25才”の時に、どれだけ、社会や周りの人たちに貢献できているかが大事。
〇宗教教育
・宗教教育: 中1で週2時間、中2.3で週1時間実施
・ボランティア活動: クリスマス街頭募金、お米一合の日
・学校行事: 感謝祭、慰霊祭、ドンボスコ祭、朝の話
■14:35〜15:05
6ヵ年一貫教育について 長岡洋一 入試広報委員長
◇長岡先生の説明を聞きながら職員が作ったDVDを見る
・教育
・中1の1日を紹介
◇モニターを使って説明
〇中高一貫教育
2年後との段階目標
・中1〜2: 学習習慣を育てる時期。 楽しく学校に通っていればOK
・中3〜高1: 進路意識を高める時期。 将来の進路を考える中で自発的な学習意欲を育てる
・高2〜3: 受験勉強に努める時期。 大学入試を視野に入れて学習を進める
・6年間ないと男の子の教育はできない。
・中1〜高1 各学年4クラス。 高2からは文系3クラス、理系3クラス
・保護者、教員、地域の方々、卒業生で生徒を育てていきます。
・登校したらすぐに体操着に着替えて一日を過ごします。外で元気に遊んで欲しいと思っています。
〇クラブ活動の学習
・97.8%の生徒が参加しています。
・「知・心・体」の育成 部活動と学習の両立を目指す
・活動日: 原則週3日。 運動部は体力差を考えて中高別活動。
・種類: 運動部9、文化部6、同好会5
〇保護者との関わり
・教育共同体: 学校、家庭、地域が協力
サレジオ学院では、家庭と学校が協力しあいながら子どもを育てていくという考え方です。
学校にお任せしたい、というご家庭は向いていないと思います。
・情報交換の場: 年2回の教育懇談会、地区懇談会 など
・保護者会活動: 聖書研究会、コーラス、キルト作成 など
・“やさしさの芽”を6年間のうちに育てたいと考えております。
■15:06〜15:32
大学入試結果・中学入試結果について 小川剛史 入試広報副委員長
〇大学入試結果について
・職員の間でも、一部有名大学のみ公表するか、全て公表するべきか意見が分かれましたが、全ての生徒が頑張った結果ですので、全ての合格実績を資料に掲載することにいたしました。
・H22年卒業生 現役進学率76% (卒業生174名 現役進学者127名)
内訳: 国公立28%(49名)、早慶上29%(50名)、医3%(6名)、他大学16%(27名)、再チェンジ24%(約40名)
・H22年度卒業生は諦めずに最後まで粘り強く頑張った生徒が多い学年でした。
・現役進学率 H21年卒業生は63%、H20年卒業生は64%
〇中学入試情報
・A試験募集100名(2/1) B試験募集60名(2/4)
・A試験 昨年出願者数479名 受験者数441名 合格発表数156名
合格者平均点239.9(68.5%) 合格最低点219点
・B試験 昨年出願者数714名 受験者数496名 合格発表数127名
合格者平均点267.5点(76.4%) 合格最低点252点
・4科目の総合点で決めます。
・AB試験の難易度は同じです。
・AB両受験のメリットは特にありませんが、同じ傾向の試験ですので、2回受験される方は傾向が分かっている分有利かもしれません。
昨年、A試験不合格でB試験合格された方は42名もいます。
・苦手科目を作らないことが合格のポイントだと思います。
・毎年上位100名が受けますので、塾等で発表されている偏差値ほど、実際のところは高くありません。ですから、偏差値だけを見て受験を諦めることはしないで欲しいと思います。
■15:32〜15:41
募集要項について
■15:50〜16:50
希望者のみ 各グループにわかれて校内見学
☆備考
参加者はお父様の姿がとても多く見受けられました。
説明会開始15分前ぐらいから混み始めました。
スリッパ持参。忘れた方のためのスリッパの用意あり。小学生は土足のままで大丈夫です。
昨年のAB試験をいただくことができます。
入り口で座席券が配られ、指定された席に座ります。
校内見学に参加された方は2.3割だと思います。
校舎は広く、教室・施設は充実していました。
☆所感
全体を通して、生徒一人一人を大切に思い、大切に育てていくという姿勢が伝わってきました。
私立の進学校は、大学進学に主眼を置いていると思われがちですが、社会に出て2.3年後に一つの区切りとして全人的な成長を振り返る、【25才の男づくり】というキャッチフレーズは大変理解しやすく、サレジオ学院の教育姿勢を十分に窺えるものだと思いました。
放映されたDVDでは、中学生に“学校で困っていることは?”という質問をし、“校舎が入り組んでいる”、“食堂が少し高い”、“宿題が多い”などの答えで笑いを誘いながらも、そういったところを隠さずに流すところに懐の深さを感じます。
校内見学の説明は、学校の教育方針から、細かい学校生活までを各施設を回りながら熱心に、そして楽しく説明してくださいました。
机の上に残されていたジャージを使って学年の違いを説明したり、整理されたロッカーから整理の行き届いていないロッカーまでを見せて用途を紹介したり、担任しているクラスの生徒のエピソードを交えたりと、自分の子どもが入学したらどのような学校生活を送るのかが想像できる親切な説明でした。
良いところも悪いところも包み隠さず見せたり説明したりする姿勢に大変好感が持てました。
同じグループの保護者を見ていると、学校に対する距離感が縮まっている様子が見てとれました。
校内見学時の説明にもありましたが、中1はなるべく食堂を利用せず教室でお弁当を食べるよう勧めたり、昼休みは外で遊ぶように中学生の図書館利用を制限したり、入学式の後に友達作りを目的とした2泊3日「韮山オリエンテーション」を実施したり、中1だけ教室の横に中1担任専用の職員室を設けたりなど、生徒が“楽しい学校生活”を過ごすにはどのようなことが大事なのかを深く考えていることが伝わってきます。
生徒一人一人を、学校と家庭と地域とで大切に育てていくという、学校の姿勢がしっかりと伝わる説明会でした。
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