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 【芝中学校 説明会レポート】 私立中学校 説明会レポート 


 芝中学校  説明会レポート  

 

 

芝中学校 説明会レポート

日時:H22年10月19日(火)11:00〜  曇り

参加者数:約1,400人

配布物:学校案内、学校説明会資料、学習指導表、クラブ活動一覧表、学校説明会にご参加の方へ

 

内容
■11:02〜11:27
『DVD〜沿革及び生徒の日頃の様子〜』 
・1887年(明治20年)に創立された。
・校訓は『遵法自治』。共生の精神のもと、自分を治めるということ。
・自分を活かして他人を活かす教育の実践をしている。
・朝のホームルームはなく、8時から授業が始まる。ホームルームは午前中の授業の後に行っている。
・その他、学校行事、芝中生の一日、クラブ活動について。

 

■11:27〜12:07
『教育理念、方針について』   校長 助川幸彦先生
・本日は本校のいい所も悪い所も話そうと思う。
・理念の『遵法自治』は法に従い己を治めること。これは、生徒に言うだけでなく、カリキュラムの中にまで浸透させている。 ・教育方針は仏教に基づく人格教育。また、希望する大学に受かる進学校でもある。
・校風は自由で伸びやか。この校風がなくなると芝ではなくなってしまう。しかし、放任は絶対にしない。
・学園生活の心得は1日を3つに分割すること。1つは8時間の睡眠。中学生は伸び盛りなので睡眠を十分にとる。1つは8時間の勉強。学校で6時間勉強するので、家で2時間勉強する。そして、残りの8時間はクラブや自分の趣味、家庭の団欒や友だちと過ごす等、自分に必要なことをする。ゆとりを持って学校に来て、ゆとりを持って授業に臨むことが大切。
・生徒は自治ができているかと聞かれるが、本校は遅刻が少なく、皆勤者が多い。21年度は全校生徒の39%おり、高校3年でも33%が皆勤賞だった。
・毎年6月、全校生徒にアンケート調査を行い、学校が楽しいかどうか聞いている。楽しいと答えた生徒は全体の87%に上る。中学1年が94%、2年が91%と高いが、高校3年でも82%の生徒が楽しいと答えている。楽しいから学校へ来る。ただし、自治精神に基づいて行動するため、風邪をひいたら休むのは当たり前である。
・中学1年の1学期は学校に慣れさせる。その後は芝のスピードで勉強する。
・進路指導は中学1年生から行っている。中学1年と2年は自分発見シートを作成し、中学3年は職業研究をする。高校1年で職業研究をレポートにまとめ、適性検査を行う。高校2年では大学研究を行い、自分がどこに行きたいのかを自分で決める。高校3年は受験勉強に専念してもらう。
・高校3年で国立コースと国立・私立コースに分けるが、選抜クラスは設けていない。
・早朝補習を7時から行っている。ただし、押し付けるのではなく、生徒の意思に任せている。主要5科目を中学1年から行っている。
・クラブに入ることを強制はしていないが、クラブ活動は集中力を得ることができ、何事も耐えることは必要なので、やるようには勧めている。
・勉強だけに偏ると単一な価値観になる。多様な価値観、集中力、持続力を養うようにしている。
・本校はいじめがないと言われているが、やはりある。まだ共生ができず、芝の生徒とは言えない中学1年と2年に起きやすい。いじめがわかった時点で被害者と加害者の生徒と両親を呼び、早く処置するようにしている。
・進路指導は相談役と呼ばれる15名の教員が中心となって行っている。カウンセラーの認定証を持った教師が5名おり、週に2回、外部のスーパーバイザーにも来てもらっている。相談役は生徒一人ひとりが自分を見つめ、自立する補助をしている。キャッチフレーズは『手を離して抱きしめる』である。
・不登校は少ない年度で2人、多い年度で12人、今年は9名いる。
・子どもは褒められることにより育ち、それがエネルギーとなる。エネルギーは周りから大切にされていることと人間関係がうまくいっているということによりたまる。
・本校はご家庭の手伝いをしている子どもに入ってほしい。これは、ご両親が多様な価値観があり、子どもに引き継いでほしいと思っているはずだからである。皿洗い、部屋の掃除、犬の散歩、何でもいいので、自分でやる分を作ってあげ、ありがとうと言ってほしい。そうすることで、子どもは勉強以外のことで守られていると感じる。

 

■12:07〜12:22
『生徒の様子について』   社会科主任 イシヅカ先生
〜学園祭のウラ話〜
・自分でやった方が楽だが、生徒にやらせないといけない。まるで『初めてのお使い』を見ている親の気分である 。

 

■12:22〜12:46
『入学試験について』   入試委員長 武藤先生
・インターエデュの学校動画にて、英語でどのような教材を使っているかを見ることができる。また、インターネットで『中高一貫・スクール・マガジン』と検索していただくと学園祭の写真が出てくるので、是非見てほしい。
・通学時間の平均は約1時間である。
・8時が始業であり、お弁当持参なので親は大変だが慣れていく。
・合格発表は試験の翌日で、10時から講堂に掲示する。インターネットでの発表はしない。
・試験は算数、国語、社会、理科の4科目で、面接や調査書はない。
・募集人数は1回目が150名、2回目が130名である。倍率は1回目が3.6倍で、2回目は4.1倍。2回目はかなり厳しくなっている。
・願書は事務室にて1部1,000円で販売している。
・出願は1月20日に講堂で、1回目と2回目を同時に受け付ける。9時から受け付けるが、朝早く来ても良いことはない。
・教科の足切りはなく、総合点で判断する。算数と国語は100点満点で、理科と社会は75点満点。算数と国語はしっかり取れるようにしてほしい。
・合格者の点数は6割5分から7割程度。3割は落としていいと考え、自分の実力を発揮できるように試験を受けることが大事である。
・問題はやや難問も含まれているが、過去問で対策をとってほしい。
・受験料は25,000円で、入学金は30万円。高校入学時にもう一度約30万円お支払いいただく。
・後援会の寄付金は任意で、1口25万円の1口以上。中学1年の入学時のみで、ほぼ皆さんにご協力いただいている。合格の勢いに乗ってお願いしたい。
・1回目と2回目を両方受けたとしても特典はあまりない。ただ、ボーダー点よりも数点下だった場合、2回試験を受けた子どもを拾って正規合格者とする。また、入学手続き者が280名を切った時に電話をして入学意思を確認することがある。その際も同じような基準で優先する。
・試験中に赤ペン、分度器、下敷きは使用できない。
・携帯電話は持ち込まないこと。または、電源を切ってカバンから出さないこと。
・試験問題について
算数:解答のみ記入する。中学入試の標準的な問題で、1回目は標準問題と難問の比率は8:2で、2回目は7:3。多くの分野から出題する。取れる所をしっかり取り、丁寧に確実な作業で解答を導くこと。

国語:本校は読解力と作文力を重視している。長文は2問出題し、文章はやや長い。全体を理解した上で答えるものが多い。記述は50字から80字で、2回目の試験ではこの問題で得点差が大きく開く。漢字の問題では『はね・とめ・はらい』をしっかり書くこと。日頃の読書量を見たいので、よく使う漢字よりはたまに使う漢字を出題する。

社会:教科書に書かれた基本的な知識を問う。また、各分野から出題し、教科全体をわかっているか、直近の社会事情に対し興味を持っているかを見る。記述する問題があるが、意見を聞いているのではなく、キーワードを拾ってまとめることができるかが重要。

理科:物理、化学、生物、地学の4分野プラス総合問題の5問立てで、物理と化学では計算問題を出す。若干、記述問題があり、幅広い知識や理科に興味を持っているかを見る。

・説明会は明日も行われるが、生徒の様子を話す教師が違うだけである。校長のファンがいるため、来なくていいとは言わないが、内容は同じである。
・心配事があったらいつでも連絡してほしい。

 

■12:46〜    『校舎見学』
・時間制限はない。
・質問等があれば教員が立っているので、聞いてほしい。
・中間考査期間中のため、生徒はほとんど帰宅している。ただ、自習している生徒がいるので、それらの生徒には声を掛けないでほしい。

 

☆備考
スリッパや事前の予約は必要ありません。 講堂入口で説明会資料を配布し、ロビーで募集要項(1,000円)と過去問題集を販売していました。募集要項は事務室でも販売していました。
校舎見学は時間制限がなく、自由に見ることができました。 参加者が多く、11時になった時点で座り終わっていなかったので、2分ほどお待ちくださいと放送がありました。

 

☆所感
学校のホームページに『混雑が予想される』とあったためか、早い時間から来ている方が多かったです。開始30分前には1階席の半分以上は埋まっていました。 会場では2〜3名の先生が声を張り上げて前方から座るよう指示をしていました。
みなさん協力的で、空席を作ることなくつめて座っていました。 説明会開始前、1階の女子トイレはかなり並んでいました。比較的に2階や3階のトイレの方が空いていましたが、余裕を持って行かれるとよいと思います。
スライドが流れている間も、メモを取れる程度の明かりはついていました。 どの先生も話が上手く、説明会は和やかな雰囲気でした。また、司会の副校長先生が進行の合間に冗談を言うのがおもしろかったです。
説明会終了後、まず校舎見学をしない方は後方の扉から出るよう指示があり、見学をする方はその後、向かって右側の席から順番に校舎へ向かいました。 校舎見学の際、ほとんどの方が8階までエレベーターで上がり、見学をしつつ階段を降りていたようです。 各階の廊下に先生が立っており、質問をしている保護者がたくさんいらっしゃいました。
中学1年生のレポートが廊下に貼り出してあり、多くの保護者が熱心に読んでいました。
職員室の扉は開放されており、生徒が入りやすいと思いました。 技術工作部の生徒は『声を掛けてください』というプレートを首から掛けており、保護者の問いに答えていました。また、部活案内をしているクラブ(バスケ部や天文気象部等)もあり、生徒自らが積極的に保護者へ係わり合う姿勢がおもしろいと思いました。
校内ですれ違う生徒達もきちんと挨拶してくれました。 学校とは思えないほど大小様々な工具があり驚きました。先生に聞くと、近くにいる生徒を呼んでくださり、授業よりは、主に技術工作部活で使用することや中学の授業で制作するもの等を丁寧に説明してくれました。 授業見学がなく残念でしたが、DVDや先生のお話、技術工作部の生徒達の様子から、楽しそうな雰囲気が感じられました。

 

 

 

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