日時:H22年11月20日(土)13:30〜 晴れ
参加者数:2,000人以上
配布物:
学校説明会資料、説明会次第、学校案内、募集要項、使える日本語(抜粋)、アンケート
内容
■13:30〜13:48
『学校紹介ビデオ』
・校長 田村哲夫先生、副校長 高際先生、在校生、卒業生のインタビュー等。
・教育目標の「自調自考」は自ら調べ、自ら考えるということ。これを忘れないことが大切である。
・シラバスを活用することにより、1年間に学習する内容の全体を知ることができる。
・チャイムは1日中鳴らない。
・国際化教育に力を入れている。中学ではオーストラリア、高校ではアメリカ、イギリス、ベトナム、シンガポールへ海外研修に行くことができる。
・校長自ら講話をしている。
■13:48〜13:50
『始めに』 司会の先生
・本日の流れ。
・入試問題の説明があるので、特に6年生の保護者は最後まで聞いてほしい。
・中学1年の54名がボランティアで立っているので、校舎見学の際は質問してほしい。また、個別質問はメイン会場の前方で受け付ける。
・参加者が多いので、説明会終了後は指示に従って動いてほしい。
■13:50〜14:15
『挨拶』 校長 田村哲夫先生
・1996年に創立されたため、まだ15年しか経っていない。歴史や伝統のある学校ではないが、新しい学校なりにできることがある。
・基礎ができる時期である。学校は人生作りの手伝いをする所であり、一人一人の生徒と対峙しなければ6年後、生徒に成果として受け止めてもらえないと考えている。
・基本に自分の理解がある仕組みを作らないと意欲がわかない。意欲を持って課題に取り組み、自調自考を軸に学校生活を送る。また、自調自考はシラバスから出発する。
・人から信頼されるためには高い倫理観が求められる。高い倫理観と言っても難しいことではなく、嘘をつかないとか額に汗して働くことが大切だ、ということ。どんな人とも友だちになれるということは21世紀に必要である。
・卒業生は素晴らしい結果を残してくれている。教育目標により様々な力がついている結果だと思っている。
・中学1年では親の喜びが100%子どもの喜びである。しかし、違った喜びがあると気付き、自立を意識し出す時期が反抗期で、今は第二次自立期と言っている。これはアイデンティティを確立しようとする時期である。ただし、自分で考えないとアイデンティティにならず、自分で確立しないと「自分はこの人生でよかったのか」と思い悩むことになる。
・共に過ごす友だちとの人間関係が大切である。それに加え、中学1年生には読書が必要だと言っている。
・人生設計を見通せば、自分の人生に意欲を持って前向きに進むことができる。情報化の中で育っているため、自分でこれが大事だと思わなければ子どもはやらない。
・15年の中で本校らしさができてきたので、それを感じ取っていただきたい。校内見学では中学1年生が立っているので話しかけてほしい。このような生徒が自分の子どもの友だちになってほしいと感じるかどうかは、説明を聞くよりも大きな意味がある。
■14:15〜14:40
『学校説明』 副校長 高際先生
・開校15年を迎えた完全一貫教育の共学校である。女子55%、男子45%で、1割が帰国子女であるため、帰国生の割合は高くなっている。
・中学と高校の制服はネクタイ、リボンが違い、エンブレムも少し違う。
・中学1年、2年をAブロックとし、34〜35名の6クラス編成。基礎基本を培い、6年間で学ぶものの設定をしている。適切であれば高校の副教材を与えている。帰国生が多いが、アンケートを取ると6割の生徒が英語を初めて勉強するという回答なので、英語は最初からと考えている。
・中学3年と高校1年はBブロックとし、40名の5クラス編成。英語、数学、理科は難しくなるので、7クラスに分けて授業を行う。学力分布を見ながら習熟度にしてはいるが、少人数が狙いである。中学から高校へは試験がなく、希望すれば進級できる。中学終了時に9割の生徒がオーストラリアに2週間の研修旅行へ行く。
・高校2年と3年はCブロックとしている。高校2年は文系、理系コースに分かれるがホームルームは並列で分けている。8割の生徒が国公立を希望するため、高校2年まで5教科はしっかり学んでもらう。高校3年はホームルームそのものから文系、理系を分ける。例年文系が5割強、理系が4割強である。近年、帰国生以外にも海外の大学に行きたいという生徒が増えてきた。
・施設は広くない。体育施設はバスケットコート1面の第一体育館、バスケットコート2面の第二体育館、武道場と兼ねているメモリアルホールである。その他、中学3年以上の男子は体育の授業で代々木公園のサッカーグランドを借りて使っている。
・クラブのある日とない日をきちんとして、クラブと学業を両立している。
・長期休暇や放課後に指名制の強制補習を行っている。中学3年以上の長期休暇には講習を設けている。また、高校2年の夏休みには5泊6日の勉強合宿があり、毎年希望者は60名くらい集まる。
・渋谷ということで登下校を心配される方もいるが、地元の警察や商店街が見回りをし、通報システムを確立しているので、渋谷界隈で大きなトラブルが起きたことはない。
・女子が多く、帰国生がいるためか全体としてゆったりした雰囲気である。男女の仲は良く、協調の心掛けがある。男子は非常に優しく、嫌いな科目に体育を挙げる生徒が多い。
・友だちがたくさんいる学校が子どもに合う学校である。生き生きと過ごすためには友人が一番大切なので、校舎見学の際は生徒に積極的に話しかけて、遠慮せずに質問してほしい。
■14:40〜15:00
『募集説明』 入試対策部長 サトウ先生
・6年生の保護者は、今は信じてあげる時期であるため、子どもを褒め、息を抜いて明るく愉快に接してほしい。家族で入試に向かってほしいが、受験生を特別扱いすることなく普通に接する方がよい。
・進学実績だけでなく、学校の雰囲気や子どもの様子を見てほしい。
・この時期は色々な噂が流れるが、惑わされたり、焦ったりせずに学校のホームページ等の正しい情報を得るようにしてほしい。
・2/1も2/2も募集は男女70名。2/1は400名弱の受験者で130名くらい合格者を出す。第一志望としている子どもが多いため90名くらい入学する。選んで入ったという意識が強いため、本校のカラーを作っているのはこれらの生徒である。2/2は200名くらい合格者を出すが、60名くらいが残る。両方受かる人数は20名くらいである。
・2/5の募集人員は男女23名で、2/2〜2/4にも願書を受け付ける。2/4までに入学したい生徒がだいたいわかるので、合格者数は35〜40名とあまり多くは出さない。出願580名で実受験者は425名のため、2/5の受験にしては受験率が高い。
・試験は4教科で、国語と算数は各100点、社会と理科は各50点の300点満点である。
・合格発表は翌日の午後2時となっている。
・手続きは2/9に締め切るため、第一志望の結果を待つことができる。
・特待生制度があり、成績が良かった順に特待合格とする。2/1は7、8名、2/2は15、16名、2/5は2、3名、帰国生は2名程度である。入学金と施設拡充費の36万円が免除になり、授業料1年分が無料となる。中学2年以降は成績次第で特待生になることができる。6年間継続するケースは少なく2割弱程度である。
・奨学生制度があるため、入学後に家庭事情が急変した際には個々に相談してほしい。
・過去問題集は過去3年分が掲載されており、書店で購入するより安くなっている。また、帰国生入試の過去問も3年分掲載されている。
■15:00〜15:20
『入試問題について』
○国語(15:00〜15:05) サカモト先生
・方針、難易度、形式は全て同じである。
・説明文、物語文を各1問出題する。読解が中心で、いかに理解しているかをみる。気持ちの動きや筆者の言いたいことをつかんでほしい。
・選択問題よりも記述を重視したいと考えている。記述問題は多いもので100字前後である。
・漢字や語句の独立問題はない。
・帰国生入試も一般と同様に考えている。また、作文の場合は海外での体験を活かせるように考えており、内容面を見て判定している。
・言葉の重要性を認識している生徒、考えの筋道を立てることができる生徒、バイタリティに溢れている生徒を育てたい。
・記述式の問題を多く解くことが有効。何を聞かれているのかを筋道立てて考え、相手に伝わるかを注意して書くこと。
・漢字は知っているだけでなく、知っていることが相手に伝わるように丁寧に書くこと。
○算数(15:05〜15:10) テラオ先生
・定規やコンパスは使用しない。
・試験の内容に変更がある。今まで1番は計算が2題、2番は穴埋め5題、その内2題が記述問題だったが、その1番と2番を合わせて1番とし、計算1題、穴埋め5題とし、その内1題を記述問題にする。
・2番から大問を3題出す。傾向は今までと変わらず、幅広く出題する。
・対策としては、過去問をやってもらうのがよい。
・帰国生入試も同様なので、一般入試と同じトレーニングを積んでほしい。
・出てきた数字が分からないことがあるので、根拠や計算過程、何を意味するかを書くと採点で加点しやすくなる。論理的に書ければよいが、厳密にこだわってはいない。
・多面的にとらえる力や読解力をみることができるように作問している。
・難しい問題があるが、じっくりと取り組むようにしてほしい。加点したいから記述式の問題がある。そのため、最後まで頑張ってほしい。
○社会(15:10〜15:15) ウエダ先生
・国際人を意識しながら、世界で起こっていることを意識して作問している。
・知識問題を避け、判断力をみている。統計資料やグラフを組み合わせて答えを組み立てる問題等で、過去問をみてもらうとわかると思う。
・記述問題が増えてきている。いかにポイントを押さえているかが重要で、図表やグラフから見立てる問題を積極的に出題している。
・社会的な関心の高さをみたい。日本国内に留まらず、世界に興味や関心を持っているかをみるために時事問題を積極的に突っ込んで聞くようにしている。家庭で話し合うようにしてほしい。
・公民時事分野の論述で差が出る。テスト慣れをしているためか、全体を読まないと引っかかる問題を間違えてしまう子どもが多い。問題文を最後までしっかりと読むことが大切である。
○理科(15:15〜15:20) オオタニ先生
・傾向は例年と同じ。
・好奇心旺盛で、常に疑問を持って色々なことを疑える生徒を求めている。教育目標である自調自考をする生徒になってほしい。また、表現する能力を持ち合わせていることも重要である。
・理科の教科書に載っていることは把握してもらいたい。
・理解する力、考える力、表現力をみたいと思っている。また、理想の生徒像を組み合わせて作問している。
・大問を3〜4問出題する。過去問を見てもらうと傾向は見えてくる。量や時間面で余裕を持たせるようにしている。
・物理、化学、生物、地学の4分野から満遍なく出題するが、分野がすぐ分かるものではなく、融合した総合問題であり、幅広く出題する。
■15:20〜15:23
『お知らせ等』
・アンケートは帰る際に出してほしい。
・質問は前方に教員が立っているので聞いてほしい。
・シラバスが前方に置いてあるので自由に見てほしい。
・願書と過去問題集はテニスコートと事務所で販売している。
・帰国生入試をする人からプラカードを持った教員についてメモリアルホールに移動してほしい。
■15:23〜
『学校見学』
☆備考
スリッパや事前の予約は必要ありません。
学校を入った所で説明会資料を配布していました。6年生と5年生以下では会場が違うので、入口も違いました。
帰国生入試をする方は、説明会終了後に別室で説明がありました。
6年生の会場では、説明会開始10分前まで会場奥で願書(1,000円)と過去問題集(2,000円)が販売され、説明会後はテニスコートと事務室で販売されていました。
土曜日のためか父親や子どもの参加が目立ちました。
校内見学は前方の席から順番に案内されました。
☆所感
体育館は非常に暑いので、脱ぎ着できる服装で行かれた方がよいと思います。
学校紹介ビデオは音声が大きく響いて聞きづらかったです。
体育館のトイレは少なく、かなり並ぶので、会場に入る前に行かれた方がよいと思います。
説明会終了後はまず、帰国生入試をする方からプラカードを持った教員に案内され移動していました。
会場は前からつめて座るよう指示があり、校内見学も前から案内するとのことだったので、席は比較的前方の真ん中辺りから埋まりました。
時間が予定よりも少し長くなったためか、最後の方は急いで説明が行われました。
説明会終了後は、願書を買うために多くの保護者が並んでいたので、早めに来た方は説明会が始まる前に購入された方がよいと思います。
校内見学の際にはたくさんの保護者が熱心に生徒に話しかけていました。
校内見学はエレベーターで7階まであがり、見学をしながら階段を下りてくる方が多かったです。
校内は自由見学でしたが、参加者が多すぎたため、校内は非常に混雑していました。また、廊下に立つ生徒に質問をする保護者が多かったので、廊下で立ち往生することもありました。
校内に校庭がないのは不便な気がしますが、大人しい男子が多いということで、特に男子の保護者は雰囲気を体感した方が良いと思いました。
一日中チャイムが鳴らないというのは、慣れるまでは大変なのではないかと感じました。
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