日時:H22年10月30日(土)14:00〜 大雨
参加者数:1,100人以上
配布物:入試説明会資料、スクールガイド、座席指定票
内容
■14:00〜14:15
『学校紹介ビデオ』
・中学校は昭和61年に設立された。
・教育目標の「自調自考」は自ら調べ、自ら考えるということ。
・シラバスを活用することにより、1年間に学習する内容の全体を知ることができる。
・国際化教育に力を入れている。国際人の資質は一言で言うと思いやりである。
・7割の生徒が部活動に参加している。
・施設や設備が充実しており、自主性や個性を育てるため、大いに活用されている。
・その他、入学式や文化祭の行事、授業風景等。
■14:15〜14:40
『挨拶』 校長 田村哲夫先生
・1986年に中高一貫校としてスタートした。多くの一貫校に比べて新しいのが特徴である。新しいだけに、激しい時代の変化に対応できる。
・教育目標の自ら調べ自ら考えるということが基礎になる。また、国際人としての資質と高い倫理観を身につけることが大切である。
・この春に25回生が卒業し、それなりに成果があがってきている。将来、あの教育は間違っていなかったと思える状況である。
・12歳から18歳は依存から自立する重要な時期である。第一次自立期は幼稚園の年長頃で、第二次自立期は中学2年か3年頃、反抗期という形で起こる。アイデンティティの確立する時期で、親のアドバイスや教師の教えよりも友達が一番役に立つ。そのため、親はどういう友達かを知ることが一番大事である。また、自分はこういう人間だと自分で考えないとアイデンティティにならない。これができると、自立の足がかりになる。
・知的にも精神的にも成長する非常に重要な時期であるため、学校選びは重要である。本校の学校らしさを身につけているのは生徒のため、本当は生徒を見てもらいたかったが、台風のため帰してしまった。この学校はいつでも見ることができるので、必ず一度は生徒を見に来てほしい。
■14:40〜15:10
『入試要項について』 入試広報 ナガイ先生
・郵送出願は1/5の消印有効だが、余裕を持って早めに出してほしい。窓口出願は1/12である。
・合格発表は1/24で、9時30分を目安に、準備が整い次第発表する。ホームページでも発表するが、必ず掲示板を見に来てほしい。
・併願校は男子が開成、麻布、駒場東邦で、女子が桜蔭、女子学院、渋谷教育学園渋谷である。これらの学校の合格発表を待つので、延納の期限は2/3の午後6時にしている。
・1次と2次の両日を受験しても優遇はないが、再受験の合格者は多く、2次合格者の90%は再チャレンジをした子どもである。1次入試で、合格点よりずっと下でも再受験で合格する子どもがいる。諦めずに頑張れば合格する試験であるため、高倍率だが、1次も2次も子どもを応援してほしい。
・学則の募集人員は、1次が190名、2次が45名だが、もし9クラスになっても教育環境は整っている。少し多めに入学してもらっても大丈夫であるため、300名前後の合格者を発表する。
・9月に行った四谷大塚や日能研等4つの模試で、本校の志望者は昨年と比べて2割くらい減っている。過去問題集も例年は夏前に完売しているが、今年はまだ少し残っているため、チャンスの年である。特に女子は減り方が大きい。
・教科の足切りはない。昨年度、合格最低点の算数35点を取ったのは女子で、国語20点取ったのは男子であるが、他の教科でカバーして合格している。苦手科目があっても、得意科目でカバーできるので、チャレンジしてほしい。
・過去問をよく分析して、練習してほしい。
・万が一、家庭の状況が急変しても、家庭事情を勘案した奨学金がある。授業料を減免する制度に加え、特待生の制度も設けている。
・試験日は8時15分に集合となっているが、7時30分を目安に来る方が多い。寒いので7時には講堂を開け、7時30分には教室に入れるようにする。
・余裕を持って来てほしい。直前にトイレへ駆け込む子どもがいるので、試験場に入ったらまずトイレへ行くようにアドバイスしてほしい。
・試験後の待ち合わせを噴水の前にする方が多いが、試験終了後に保護者は昇降口前までしか来ることができないため、噴水では待ち合わせできない。校外に待ち合わせ場所はいくらでもあるので、そちらで待ち合わせてほしい。
・定員を割っての繰上げはないが、机に余裕があれば繰上げる。1次、2次の両方を受験した生徒の中で、ボーダーラインにいる方に電話している。願書には連絡が取れる番号を何か所でも書いてほしい。また、着信拒否の設定にしないように。
・第一志望や併願の有利、不利はない。その他、県内外や母子家庭、国籍による有利、不利もない。
・在校生の30%以上が通学に1時間以上かかっている。伊勢崎から片道3時間かけて通学している中学1年生もいる。
・宿題が毎日出るので塾に行く暇はない。
・中学から高校へはストレートで進学する。
・大学の合格状況は、医学部や医学科の合格者が増えている。
・授業料以外に寄付金や学債は一切ない。夏期講習の費用は1講習100円で、問題集がある講習は600円〜1,000円程度かかる。進学校の高校3年生は夏期講習に参加せずに予備校に通うが、本校では講習を約60設定しており、350名の高校3年生が延べ1,855名受講した。1人平均5講習以上受けたことになる。このように、学校の授業や勉強を大切にしている。
■15:10〜15:40
『入試問題について』
●国語(15:10〜15:17) ムラセ先生
・1次と2次の構成は同じで、大問は小説的文章と説明的文章の2題。
・国語科が求めている点は、文章全体を冷静に読むことができるかである。重要なポイントを読み飛ばしたり、思い込んで読んだりする子どもが多い。狭い視野で突っ走る生徒は困るので、漢字や語彙も大切だが、話の流れを踏まえて解答できるかを見る。文章レベルは高めに設定しているので、丁寧に文章を追いながら読んでほしい。また、発問者と対話ができているかが重要であり、発問者が何を聞きたいのかを正しく理解して答えてほしい。少し改まった雰囲気や改まった場の一般的なやり取りを念頭に置いて考えてほしい。
・文字は丁寧に適当な大きさで書くこと。
・落ち着いて読み、落ち着いて発問者と対話することを念頭に置いて勉強してほしい。
●算数(15:17〜15:25) アラキ先生
・出題の意図は数学科が求めている生徒像に繋がっており、学んだ知識を具体的な場面で活用できるように、思考力、判断力、表現力を併せて見たい。
・解答には考え方や説明も書き、与えられた条件を組み合わせる力や自分の考えを分かりやすく表現する力を見る。図形の問題では三角定規やコンパスを使って作図をしてもらうので、三角定規とコンパスは忘れずに持って来るように。
・読解力を見るため、文章は長めになっている。限られた時間に求められていることを理解することが大切。1問に時間をかけられないので、全体を見通して、できる問題からやっていくのが有効である。
・判読できなければ不正解になるので、数字や文字は丁寧に書いてほしい。
・1次、2次とも大問が6題で、時間は50分。出題分野や構成は例年と変わらない。
・この数カ月で算数の勉強が辛いとかわいそうである。数学はうまく使えば将来、人生をより豊かにするため、受験の材料ではなく、未来の扉を開けるカギとなってほしいと考えている。意欲的な子どもの入学を待っている。
●社会(15:25〜15:30) タカハシ先生
・今年から公民、歴史、地理の順番に変えた。問題数が多いので、好きな分野から取り組むと良い。
・試験時間は40分。各分野25点ずつで、問題数は各11〜12問ある。
・インプットの量で競いたくないので、記述を多くしている。記述は途中点があるので、諦めずに書いてほしい。字数の指定があれば、8割以上の字数で書くこと。
・リード文や資料は難しいが、解答は重箱の隅を突くような難しいものではない。
・公民は時事問題を必ず出題する。また、地理はデータの読み取りや分析、歴史では長めの文章を出題する。
●理科(15:30〜15:40) ナカタニ先生
・入学後、人とのコミュニケーション力をつけてほしい。入試はその力をつけるための準備だと位置付けている。そのため、試験では受験生と対話したいと考えている。
・大問は3題で、これは1次、2次とも同じである。
・1問目は生物の問題、2問目は生物の分野に物理や化学の領域を加えた総合問題である。人の体をテーマにして作問する。1問目も2問目も特殊な知識は必要としない。3問目は地学を中心とした問題で、これも他の領域に話が展開していくような筋道となっている。
・問題文の中に出てくる表やグラフから的確に情報を読み取ることが大切である。
・過去問が役に立つので、練習してほしい。
・単位が大事で、重さ、力、面積、体積、温度、濃度等複数の単位を組み合わせるものもある。
・小数点以下の扱いは、小数点第1位まで答える問題ならば、小数点第2位を四捨五入する。指示がない限り、分数で答えるものはない。
・記述の答えは、何を答えるべきかを重要視してほしい。主語と述語をはっきりさせることが大切。答えに「等」と書く子どもがいるが、あいまいな答えは要求しないので出てこない。
■15:40〜15:45
『お知らせ等』
・マイクや放送のトラブルがあったため、一般教室でご覧の方には15分後から説明会のビデオを放送する。
・帰国生入試については15分後から講堂にて説明を行う。
・校内見学ができるので、見学したら自由に解散してほしい。
■15:45〜
『学校見学』
☆備考
スリッパが必要で、持っていない方には靴カバーを配布していました。外履き入れは学校が用意していました。
説明会の事前予約は必要ありません。
講堂を入った両側で説明会資料を配布し、その際に座席票を渡されました。座席票にマーカーが引いてあり、その座席に着席することになるため、人数分の座席票をもらう必要があります。
講堂ロビーの左奥で願書(1,000円)が販売され、右手でノートや鉛筆等の記念品が販売されていました。
願書は生徒昇降口や事務室でも販売されているということでした。
☆所感
参加者はほとんどの方がラフな服装でした。
土曜日のためか、父親や子どもの参加も目立ちました。
大雨にもかかわらず、非常に多くの方が参加しており、校長先生も驚かれていました。
受付は13時30分からの予定でしたが、雨のためか時間より早く入場させ、開始の40分前には講堂の1階部分は埋まっていました。
講堂は一度席に着くと立ちづらいので、トイレは着席する前に行った方がよいと思います。
たくさんの先生が保護者を出迎え、案内も丁寧で、非常に好印象を受けました。
講堂がいっぱいになると教室のテレビで説明会を聞くことになるので、直に聞きたい方は早めに行かれた方がよいです。
説明会を教室に放送するためか、音声トラブルが多かったです。
広報のナガイ先生は、お話が上手で、冗談も交えながら話したため、何度も笑いが起きていました。
学校紹介ビデオは、説明文が画面の下の方にあり、前の方が男性で大きかったため、文字が見えづらかったです。
質疑応答の時間はありませんが、資料にQ&Aが掲載されており、学校見学の際に先生に聞くこともできました。
校舎が繋がっており、大雨だったので、外に出ずに校内を見学できてよかったです。
図書館の蔵書は約4万冊で、外国語の本が大変多くて驚きました。帰国生が多いことや中学2年で授業に使用するという理由からだそうです。
体育館や温水プール等の施設や理科棟等の設備が充実しており、教育環境が非常によいと思いました。
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