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 【女子学院中学校 説明会レポート】 私立中学校 説明会レポート 


 女子学院中学校  説明会レポート  

 

 

女子学院中学校 説明会レポート

日時:H22年11月4日(木)8:10〜  晴れ

参加加者数:約700人

配布物:学校案内、礼拝のしおり・説明会次第 内容

 

■8:10〜8:30  礼拝

 

■8:30〜8:45
(礼拝が終わり、生徒が退場したため、講堂後方の保護者は前方へ、2階の保護者は指示に従って1階へ移動) 

 

■8:45〜9:15
女子学院の教育について(スライドを使って説明)   院長 田中弘志先生
・創立140周年を迎えた。

○キリスト教の精神に基づく教育
・神への畏敬の念を出発点としている。
・2010年度の標語は「平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」であり、毎年決めている。
・周りの人を尊重し、自分を愛するようにあなたの隣の人を愛しなさいということを、毎日行っている15分の礼拝により学んでいく。

○生きる力を養う教育
・低学年は勉強の仕方を身につけるため、普段の授業を大切にしている。
・自分たちで考えて取り組むこと、体を動かして身をもって学ぶことが必要と考えており、図書館で調べてレポートにまとめたり、発表したりする。図書館は名作やベストセラーの本よりも、調べ学習用の課題図書が取り揃っており、生徒はよく活用している。
・文集、実験レポート、詩や小説等、文章を書く機会が非常に多い。
・バランスのとれた人間形成のため、クラブや委員会、行事等の教科外活動にも一生懸命取り組んでいる。
・他者を受け入れていくことにより、友だちとの関係を築いていく。

○自主性、自発性を伸ばす教育
・中学1年と2年では担任が細かく見て、アドバイスや注意をしている。生徒に言うだけでなく、家庭にも知らせるため、自由な学校というイメージと違うと思われるかもしれない。
・原点は聖書である。聖書の言葉に立ち返りながら学校生活を送っている。

 

■9:15〜9:45
カリキュラム・学校行事について   教務主事 阪本恭子先生
・服装、カバン、靴は自由で、体育着のみ指定されている。
・高校では髪を染めたり、ピアスを開けたりする生徒もいるが、勉強に差しさわりがなければ自由にしている。ただし、全体としては派手になることはない。
・1972年までセーラー服の制服があり、自由服として着る生徒もいる。入学式等で着る生徒がいるが、6年間作らない生徒もいる。
・高校2年までに人生の土台をきっちり築くため、高校2年までは全ての教科を勉強してもらう。高校2年の秋頃に文系か理系を決め、高校3年から分かれる。
・ほぼ全員が4年生大学を希望しているが、大学受験に直結した授業はない。
・7時30分に開門し、8時10分までに登校する。50分授業を6時間行い、3時45分からクラブ活動等を行う。
・明治時代から週5日制で、日曜日は家の近くの教会へ行くようにしている。土曜日は授業がないが、クラブ活動で登校することは認めている。
・1972年から2期制で、4月から9月、10月から3月に分けている。
・数学は高校2年から習熟度別授業を行い、英語は高校から全体を7クラスに分けて習熟度別授業を行う。理科は実験が非常に多く、その都度レポートを書いている。家庭科は自分の物は自分で作って食べるようにしている。
・授業が全ての基本と考えており、教師も非常に勉強している。
・思考錯誤をして毎年計画表を変え、既定のものが作れないため、本校にはシラバスがない。
・中学では、言われたことをただするのではなく、自分の勉強スタイルを確立してほしい。夏期講習や補習はないが、必要に応じて個別に対応している。
・授業は早いがついてこられない生徒はあまりいない。ついてこられない生徒に対しては保護者にも連絡をして勉強の仕方を指導したりする。
・専任の教師は61名おり、男性教師は12名。クリスチャンは40%である。
・神の前には生徒も教師も同等であるという考えが根底にあるため、生徒の人格を尊重している。生徒と教師は親しくフランクな関係である。
・クラブへの参加は自由で、中学は100%、高校は80%の生徒が参加している。
・JG会と言うPTA組織があり、各クラス3名に委員をしてもらっている。
・保護者に来校してもらう機会は6月の教育懇談会と、中学1年は5月に授業見学会がある。
・大学受験の勉強には標準を合わせていない。進路指導室には資料が充実しているので、将来、社会の中でどのように貢献したいかを考えて進路を決めてほしい。
・毎年、文系が56%〜59%、理系は41%〜44%程度である。センター試験はほぼ全員が受けている。推薦は多いが、利用者がすごく少ない。この春の浪人生は全体の26%、毎年25%の生徒がもう一度受験している。

 

■9:45〜10:00  中学担任から
●英語科教諭(9:45〜9:52)    鈴木友佳先生
・中学では「きく・はなす・よむ・かく」のコミュニケーション手段としての英語を身につける。
・中学1年では、ホニックスを使い英語のみで行う少人数の授業と、クラス単位で行う授業がある。
・自宅学習の習慣をつけるために課題を出している。また、小テストを行い、習得に時間のかかる生徒に対しては補習を行っている。
・英語を使う楽しさを学んでほしい。
・自分を表現することを楽しいと感じてほしい。本校には英語以外にも、自分の感じたことを表現する時間が多くある。
・中学1年では基礎力をつけ、中学2年以上では通常の教科書を使い、発展させていく。
・入学前に英語の準備はいらない。過去の経験に係わりなく、子ども達はどんどん力をつけていく。

●社会科教諭(9:52〜10:00)    篠崎恭久先生
・社会的な事柄に生徒自ら関心を持ち、広い視野で判断できる力をつけてほしい。
・社会科の特徴は総合性であり、社会的存在である自分自身を理解していくことである。
・歴史は、単に物を覚えるのではなく、色々な知識を結び付けていく。世界の歴史を踏まえて日本の歴史を勉強する。
・調べ学習を多く取り入れており、生徒は自分で知識を獲得できることを楽しんでいる。
・中学1年と2年では地理と歴史を並行して学び、中学3年では公民を勉強する。高校1年では近現代史を必修としており、様々な立場に立って考えさせている。高校2年では世界史を学ぶ。文系と理系に関係なく基礎的な力を身につけてもらう。
・将来、リーダーとしての役割をこなしていくため、的確な判断だけでなく、弱い立場に配慮した判断ができるようになってほしい。

 

■10:00〜10:10
設備・防災・入学時の費用等について(スライドを使って説明) 事務長 永嶺雄三先生
・セキュリティー面は、校門に警備員が立っており、登下校時のみ開門している。また、警備員室には24時間常駐している。遅刻をした場合は、南側事務室前を通って登校する。遅刻や欠席の連絡は8時から9時までに電話で受け付ける。電話がなく、学校に来なかった場合は担任が保護者へ電話をする。
・災害時は、安全な帰宅経路を確保するまで学校にとどまる。帰れない生徒がいても、数日は学校にとどまることが可能である。
・受験料の23,000円は受験生本人の名前で振り込み、手数料は負担してもらう。
・出願は1/24(月)の午後4時が締め切りで、くれぐれも遅れないようにしてほしい。
・入学手続きは2/3(木)の午後3時までで、入学金38万円の振込票控えを持ってくること。
・学費は月額約61,000円で、毎月27日に引き落とされる。
・5月末に寄付のお願いをする。1口10万円の3口以上で、6年間のうち中学1年の1回のみである。

 

■10:10〜10:35  入学試験について   教務主事 阪本恭子先生
・受験資格にある「それに準ずる学校」とは、海外の現地校や朝鮮学校等のことである。
・通学時間はdoor-to-doorで90分。本校は活発で宿題もたくさん出るため、遠距離通学で疲れてしまうと頑張れなくなる。挫折体験は辛いものだという経験から90分と時間を決めている。また、親元から通うこと。
・通学時間がギリギリの人は出願時にブルーカードを渡し、本当に90分で来ることができるかを院長面接で確認している。
・合否に関係なく通学圏内に転勤してくる人は、異動届けや住所地の確認できるものを持って来てもらう。この方もブルーカード扱いになる。
・試験は筆記試験を午前中に行い、国語、算数、社会、理科の順で、各40分の100点満点。午後は5人グループで本人のみの面接を行う。筆記試験、面接、小学校の報告書を総合的に見て判断する。
・願書は記入上の注意を見て書いてほしい。志望理由を書くのは保護者でも本人でもどちらでもよい。枠に書ききれなかったら、裏に書いてもらってもよい。
・小学校の報告書は本校指定の用紙で提出してもらう。書き方も書いてあるので、そのまま担任の先生に渡してほしい。特記事項は何もなければなしでよい。
・出願は1/20からで、郵送では受け付けないので、直接学校に持って来てもらう。7時か7時30分頃に開門する予定だが、早くから並ばないようにしてほしい。
・出願状況は毎日ホームページで知らせる。
・試験日の詳しい注意等は出願時に保護者へプリントを渡すが、持ち物は筆記用具、お弁当、飲み物で上履きはいらない。
・携帯電話は持ち込み禁止で、試験中にマーカーや色鉛筆を使うことはできない。
・算数の解答欄の右側に計算する欄があるが、左にはみ出てはいけないか、という質問を受けるが、多少は左にはみ出しても大丈夫である。
・休み時間に本や参考書を見ることはできない。面接までの時間は高校生が相手をして楽しませている。
・服装は着脱しやすいもので、普段の格好でよい。ただ、ジーンズは見たことがないので、適当にしてほしい。
・終了時間の表は当日に渡す。5人グループで面接を行うため、受験番号順に終わるとは限らない。
・休み時間の飲食は禁止ではないが、奨励はしていない。少し口に入れる程度なら咎めることはない。
・受験生と保護者は面接が終了するまで会うことができない。当日、保護者は講堂で待っているか、一度帰って迎えに来てもらっても構わない。待ち合わせは講堂がよいと思う。試験が終わると試験問題を外に張り出すが、受験生にも1部ずつ試験問題を渡している。
・保健室での受験はできるが、別室で受けるかは教師が決めているので、希望に添えない場合がある。
・交通機関の乱れで遅れる場合は、学校の電話ではなく、緊急時の番号にかけてほしい。
・補欠の発表はしない。手続き状況により定員を下回ったら電話をする。不在であっても抜かすことはない。
・足切りの設定があり、教科ごとに決まっている。ただし、総合点で合格に到達していて、不合格になることはなかなかないので、あまり気にしなくてよい。・中学から高校へは全員進学できる。希望して他の学校を受験する生徒もいる。
・在学中に転任になった場合、高校2年の途中までなら戻ってくることができる。1回退学してもらい、東京へ戻ったら欠員がなくても転編入試験を受けることができる。状況により、1学年下になることがある。
・奨励はしていないが、高校で外国留学をする生徒がいる。1年行って、1学年下がるか、元の学年に戻る場合は留学単位として認めている。
・合格後の集合日は2/19(土)で、物品を販売するので保護者と子どもで来校すること。また、3/5(土)に保護者のみのオリエンテーションを行うので、なるべく両親2人で来てほしい。

 

■10:35〜質疑応答
※質問がなかったため、終了。

 

☆備考
スリッパは必要ありません。電話での事前予約が必要で、その際に8時頃までには来るように指示があります。参加者はきちんとした服装の方が多かったです。
講堂の入り口で資料を配布し、願書(200円)と前年入試問題(500円)は講堂ロビーで販売されていました。
礼拝には生徒が参加するので、保護者は後方へ座るよう指示がありました。

 

☆所感
説明会は4回行われますが、最後の回は礼拝がないので、生徒の様子を知るなら礼拝のある説明会に参加した方がよいと思いました。
中学1年生と2年生が講堂の礼拝に参加していましたが、ほぼ全員が私服で、制服を着用した生徒は数名だけでした。
8時5分前には講堂の1階はいっぱいになっていました。ただ、礼拝が終わると2階の方も1階の席に移ることができました。女性トイレは並ぶので、早めに行かれた方がよいと思います。
8時からオルガン演奏の演奏が始まり、8時10分頃までにバラバラと生徒が講堂に集まってきました。院長先生のお話の間は会場が真っ暗なので、メモがとれませんでした。事務長の話でもスライドを使いましたが、メモをとれる明るさだったので、院長先生の時も真っ暗にする必要はないと思いました。
木の椅子のため、終わるころには疲れてしまいました。椅子にハンカチを敷いて座っている方もいました。時間が長い割には、学校の良さが伝わってこない説明会でした。
説明会終了後、個別質問には4名の先生が対応していました。事務的なことは事務長へ、細かい点については教務主事の阪本先生に質問してくださいと案内があり、40名くらいの保護者が順番を待っていました。講堂のロビーに文集や生徒の作品が展示してあり、みなさん熱心に見ていました。また、ブルーカードの通学範囲も提示してあり、確認している方も多かったです。

 

 

 

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