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 【中央大学横浜山手中学校 説明会レポート】 私立中学校 説明会レポート 


 中央大学横浜山手中学校  説明会レポート  

 

 

中央大学横浜山手中学校 説明会レポート

日時: 2011年6月18日(土) 14:00〜

参加者数: 約800人

配布物: パンフレット、学校説明会資料、アンケート

説明会内容
◆14:00〜14:21
田中校長先生から 教育方針について
・103年を迎える歴史の古い学校です。2010年に中央大学と合併し現在の校名に変わりました。
・校訓は「謝恩礼節 自立実践
・この4月から中央大学の校歌を使うことになりました。
・人は誰でも成長したいという願望を持っているはずだと思っている。人生をより豊かにしたいと願っていると思います。
・授業をしていて最近の子どもから感じることがあります。子どもたちの中に、お金を持っている人が偉いと思っている子どもがとても多い。お金の価値を知らない子どもが多い。尊敬される人間にはなりにくいのではないでしょうか。
・最近は give and take が  take and give になっているのではないか。
・グローバルとは“一緒に生きる知恵を働かせること”
・キャッチコピー “附属以上の附属校へ”  当校は60%の生徒が中央大学に行くことができます。
この学校に今必要なのは、第一志望を実現させるための授業、レベル、バックアップです。“行かれる大学”では“行かなければならない大学、学科”でなければならない。当校はそういう考え方です。
・附属校ではありますが、受験する力も必要です。
・中央大学に入れる学生ではなく、中央大学の核になる学生を求めています。
・2012年に中学が共学化、2013年にセンター北に移転、2014年高校共学化開始

 

◆14:22〜14:46
森教頭先生から 具体的な教育について
・中央大学には、法学部、文学部、商学部、経済学部、総合政策学部、理工学部の6学部しかありません。6年後に選べるかが問題。
100%の生徒が中央大学に行かれるようにしてしまうと、行きたくない学部を選んでしまうようなことになってしまいミスマッチが起こる。
ですので、中央大学への推薦は60%。推薦権利は留保できずに他大学受験。
推薦権利を持った生徒が他大学を落ちても中央大学に進学するのではなく、中央大学が第一志望の生徒に権利を与えたいという考えです。
・6日間38単位授業→大学受験に対応したカリキュラム→高大連携による知の交流
進学校と同じようなカリキュラムを組みました。1コマ45分なので7時間授業を実現することができました。
・森教頭先生は2年前まで聖光学院中学校で教壇にたっていたとのこと

○学力向上のための3本柱
・学習習慣: 小テスト、ノート点検
・実力把握: 模試検証、共通理解
・てこ入れ: 補習・再試、特別講習
・課外活動も重視  行事、部活、生徒会活動
・勉強は学校がしっかり面倒みます。塾に行かなくても大丈夫です。

 

◆14:47〜15:00
広報部長の先生から 入試について
・昨年入試:第1回入試受験者169名(合格者70名)、第2回345名(合格者153名)、第3回138名(合格者31名)
・今年度の募集から男子募集開始
募集: 第1回入試男女70名、第2回男女70名、第3回男女20名 合計男女160名
男女比の予想は難しいが、概ね 男子4:女子6 と予測している。実際に行ってみないとわからない。
・面接は事前の保護者同席面接。約10分。 内容は志望動機、学校・教育方針の理解、通学時間など
・今年度入試日程: 第1回2/1午前、第2回2/2午後、第3回午前
・レベルと合格点: 試験の難度は昨年並みですが、合格基準点は昨年より高く設定する予定です。
偏差値50〜55の子で6割とれるようなテストを準備しています。
※パンフから: 受験者平均点の50%以下の科目がある場合は不合格とします。

 

☆備考
・14:00〜女子向け  15:30〜男子向け  参加者は女子の回の方が多かったです。
・スリッパ等必要なし
・親子での参加が目立ちました。6年生だけではなく5年生も多く参加していました。
・低学年ぐらいのお子さんは、当校の生徒が別室で面倒をみてくれていたようです。

 

★参考資料 (資料から抜粋) 
中央大学内部推薦について
2013年3月卒業生から一定の学力レベル以上であることを条件に、卒業生の60%が中央大学の各学部へ進学することができることになっている。一定の学力レベルとは、大学進学後困らない程度の学力を有していることであり、また、関心と意欲を持って進学先の学部(学科)の勉強に取り組む力のことである。尚、推薦枠の提示は2012年秋ごろを予定している。

 

本校から中央大学への推薦に当たっては、まず、模擬試験等における学年全体の学力(平均点)によって、ある程度学校の格付けを行う。全体の学力が想定値以下の場合には、想定値に近づくまで分母に減じて推薦対象者を絞りこむことになる(この場合全体の推薦率は60%を下回ることになる)ので、全員が一致して同じ方向(大学に進学できるに足る実力をつける)に向かって、互いに励まし、助け合い、競い合う中で学力を伸ばすことが求められている。
次に、推薦対象者を推薦成績順に学部から割り当て人数に応じて第1志望から割り振っていく。推薦成績には、6年間の学校内での学習成績及び、模擬試験の結果、欠席・遅刻、課外活動(行事、部活など)、検定級なども勘案される。
また、自己の興味・関心と適性に基づいた将来目標の追求と第1志望の進路実現のために、中央大学の内部推薦を留保したまま他の大学を受験する方式(併願制度)は採らない。自分が本当に学びたいものを追求することによって得られる学習あるいは研究への意欲こそ尊重されるべきであり、こうした一途な強い動機がなければ受験の壁を乗り越えることはできない。
(以上、学校説明会資料から)

 

☆所感
2010年中央大学附属になり、今後中学の共学化、新校舎移転、高校共学化、と予定され、全く新しい学校に
生まれ変わるのだということを感じました。
「勉強は学校がしっかり面倒みます。塾に行かなくても大丈夫です。」という教頭先生の言葉は保護者にとっては大変心強い言葉だったのではないでしょうか。また教頭先生か言うことによる安心感もあったような気がします。
60%の生徒が中央大学に推薦されることについては、100%中央大学に進学しなければならないという“縛り”をなくし、より上位大学への進学を目指せる環境を作りたいのか、中央大学側が同校から良くできる生徒だけを欲っしているのか、どちらなのかはわかりません。6年後、上位大学への進学者が多数いるようでしたら、説明会でお話されていた当校の考えが実践されたのだということになります。6年後の大学進学実績がとても楽しみです。
今回の説明会では在校生が案内や誘導を手伝っており、大変気持ちの良い応対をしていました。
今後も注目しておいた方が良い学校だと思います。新校舎も楽しみです。

 

【因みに・・・】
2010年4月に開校した中央大学附属中学校(小金井市)の中央大学進学についての説明は・・・
『中央大学の推薦枠は卒業生の約95%で、席次順に学部を希望できる。
推薦をキープしたままで、国公立大学は無条件で受験できる。また、私立大学の場合は中央大学にない学部であればよい。 』でした。

 

 

 

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