中学受験わかばナビTOP 中学校説明会レポート > 【東京都市大学付属中学校説明会レポート】 私立中学校 説明会レポート  

 【東京都市大学付属中学校 説明会レポート】 私立中学校 説明会レポート 


 東京都市大学付属中学校  説明会レポート  

 

 

東京都市大学付属中学校 説明会レポート

日時:H22年11月21日(日)10:00〜  晴れ

参加者数:約1,300人

配布物:
入試説明会プログラム、スクールガイド、生徒募集要項、イベントスケジュールインフォメーション、広報紙、スライド集、都市大グループ各学校のご案内、アンケート

 

内容
■10:00〜10:15
『本校の教育方針』   校長 五十嵐勲先生
・本校では「1番になろう」と呼びかけている。これは、一人ひとりが1番大事にしていることを自分にとっての1番星として、自分で発見し、それに向かって努力しようということ。
・夏以降は「全力で、究める、学ぶ、競い合う」と呼びかけている。全力は一生懸命やるということで、校訓の誠実にもつながる。究めるは自分が納得するまでやるということで、そこまで指導したいと考えている。学ぶは本校が学ぶ場所であるということ。競い合うは人を蹴落として自分さえよければよいという意味ではない。良い点を認め合い、学び合うという努力の状況が競い合いである。
・自分だけが生きている訳ではない。様々な人を通じて社会のルールを学んでいく。
・校訓は「誠実、遵法、自主、協調」である。
・建学の精神は「公正、自由、自治」である。創立以来変わっておらず、大学と同じものである。付属校は何校かあるが、全く同じなのは本校のみである。
・国際社会で堂々と活躍できる人間力は、良い点をお互いに認め合うことで成長していく。
・学校改革を進め、一人ひとりの力を伸ばし、目標の実現を目指している。
・説明を聞いて疑問があったら納得できるまで質問してほしい。また、受験が全てではないので、体には十分注意して頑張ってほしい。

 

■10:15〜10:35
『教育プログラム』   教頭 小野正人先生
・明るく元気な進学校で、進化し続ける伝統校である。
・中高一貫校、週6日制、前中後期の3学期制である。
・中学3年から習熟度別クラス編成を行っており、アドバンスとスタンダードに分けている。高校2年から理系と文系に分け、高校3年ではホームルームは6クラスだが、志望校別に8コースに分ける。
・英語は週に7時間、数学は週に6時間あり、オリジナルテキストを使用している。
・平常時は基礎補習として指名制のものと応用講座として希望制の講座がある。長期休暇の際には講習があり、これらは費用負担なしで受けることができる。また、学習合宿が長期休暇中にあり、こちらは実費を負担してもらう。
・キャリア学習に力を入れている。「夢先生」としてOBによる講演を行ったり、企業研修をしたりする。
・体験学習を重視しており、自ら考え、探究し、表現する力を育てている。中学では白衣を着用して科学実験を行っており、科学する心と書く力を育んでいる。
・中学1年から高校3年まで学年通信を毎週土曜日に保護者へ届けている。
・勉強にもクラブにも励む6年間である。クラブは強制ではないが、中学で99%、高校1、2年で95%の生徒が参加している。活動は週3日と決まっている。
・大学進学は秘かに躍進中である。併願制で、他大学の受験が可能となっている。詳しい結果は資料を見てほしい。完全中高一貫制にしてからの結果を見ることができるのは今の小学3年生からである。
・今日は生徒の生き生きした姿を見てほしい。

 

■10:35〜10:55
『23年度入試について』   教頭 草間雅行先生
・合格最低点はだいたい6割である。
・第1回は午後入試のため、他の回に比べると少し難しくなっている。
・実質倍率は昨年3.0だったが、今年は少し下がるか昨年並みだろう。
・2月1日受験生の午前受験校は、東京では芝、駒場東邦、桐朋等で、神奈川ではサレジオ学院、桐光学園、逗子開成等である。外部会場を計画したが、諸事情によりできなくなった。
・日程と定員は今までと変わらない。40名6クラスの240名が定員である。
・第1回は4科目300点満点。国語、算数は各45分で各100点、社会と理科は合計45分で各50点。第2回〜4回は4科目350点満点。国語、算数は各50分で各100点、社会と理科は各40分で各75点。
・受験料は何回受験しても25,000円である。
・出願は1月20日から入試の前日まで受け付ける。平日の16時までと土曜日の午前中に窓口へ直接持ってくること。手続きの日に銀行が休みだった場合は、受験料を直接持って来てもらってもかまわない。
・試験当日に遅刻した場合は開始後15分まで入室が可能である。電車の遅延等ではない限り試験時間の延長はない。
・体調が悪い場合は別室を用意してあるので、前日又は当日に申し出てほしい。インフルエンザの場合も別室で配慮する。
・第1回は午後のため、食事は食堂やその他の教室で食べることができる。ただし、学食はないのでお弁当を持ってくること。
・保護者の控室としてアルママタホールか体育館を使用できる。
・インターネットでの合格発表は全て当日で、第1回は23時、第2回〜4回は18時であり、携帯電話からも見ることができる。出願時にIDとパスワードを配布する。
・合否は教科ごとの基準点はなく、4教科の合計で判定する。
・手続きは2月9日の16時までである。手続き時に払うのは50,000円のみで、残りは4月に払ってもらう。
・補欠合格は発表しないが、手続き状況と保護者説明会の人数により繰上げ合格者には電話をしている。時間は2月9日の16時以降と2月12日の12時以降である。今春は2名、昨年は0名、その前は30名以上いた。繰上げ合格者は2回以上受けた方を優先する。何回受けたという回数よりもそれぞれの点数を見る。
・大変だと思うが体調に気を付けて、是非入学説明会でお会いできることを願っている。

 

■10:55〜11:25
『入試教科からのアドバイス』
○国語(10:55〜11:02)   イトウ先生
・第1回は試験時間45分100点満点で、第2回〜4回は試験時間50分100点満点である。第1回は4教科合計300点満点なので、ウエイトが大きい。
・傾向は4回とも同じだが、第1回は5分短いため、形式で配慮している。
・基礎的な力を問う。
・文章問題は長文と韻文を出題する。韻文は詩や俳句、短歌等で、行間を読み取る力をみるため、対策をとることが大切。
・知識問題は様々なジャンルから出題する。
・記述は50〜60字程度で答える問題で、指定字数の7〜8割は原則として書くこと。足りない場合は減点対象になる。また、誤字や脱字も減点する。抜き出しの場合は正確に書くように、普段の練習から気をつけること。
・漢字やカタカナの採点は、画の長短で意味が変わってしまうものは気をつけること。例えば「未来」を「末来」、「マーク」を「アーク」、「シーソー」を「ツーンー」等。また、癖字は直すように。
・設問を読む練習をしてほしい。
・長文の練習としては過去問等を利用して、様々な文章を読み、たくさん解くこと。
・韻文は苦手意識を持つのは損であるため、親が一緒に確認しながら読んで練習してほしい。また、知識問題はクイズ形式で練習するとよい。

○算数(11:02〜11:10)   オオタキ先生
・第1回は試験時間45分100点満点で、第2回〜4回は試験時間50分100点満点である。
・配点は1問5点程度で、例年問題数は同じ。
・1番は小問集合で、計算、特殊算、図形が出題される。全体の約半分の50点分ある。
・2番から5番は大問で、1つの題材をもとに作問している。数量が2題、図形が2題あり、(1)は基本的な問題になっている。
・定規、コンパス、分度器、計算用紙は全て必要ない。
・円周率は3.14として計算する。
・小数の計算ミスが多く、小数点の位置にも気をつけること。
・分数は帯分数でも仮分数でもどちらでもよいが、約分していないと1点減点する。
・解答用紙には解答のみ記入する。単位は解答用紙に記入してあるため、重ねて書いた場合は1点減点する。
・「0」と「6」や「1」や「7」等、数字は丁寧にはっきりと書くこと。判断できないと採点対象にならない。
・1問の配点はほぼ同じのため、1番と大問の(1)を確実に解くことが大切である。
・数量分野はつるかめ算や速さに関する問題、規則の問題が毎年出題されている。文章がやや長いので、読解力を身に付けること。
・図形分野は比や等積変形の問題が毎年出されている。比や割合は基本問題で訓練しておくこと。

○社会(11:10〜11:16)   マツモト先生
・第1回は理科と同時試験で時間は45分50点満点で、第2回〜4回は試験時間が40分75点満点である。第1回は地理15点、歴史20点、公民15点で、第2回〜4回は3分野各25点である。
・地理、歴史、公民の3分野から満遍なく出題する。
・人名、地名、事件名等、小学校の教科書で学ぶ基本的な用語は正確に書き取ること。
・地理は雨温図、地形図、統計グラフを正確に読み取れるかをみる。歴史は政治、経済、文化の時代ごとの違いを理解し、流れを把握できるかが大切。公民は日本国憲法、国内政治の仕組みを理解しているかを問う。また、環境や時事問題も出題される。
・漢字で答える場合は必ず指定がある。指定がない場合はひらがなでもよい。人物名の誤字や脱字が目立つので、正確に書く力を身に付けること。基本用語の対応としては、書くことが大切。
・偏りのない学習を心掛けてほしい。
・時事問題の対策としては、新聞や週間子どもニュース等のメディアに触れること。
・論述問題は出題者の意図を把握し、自分の考えを相手に伝えることを意識するように。
・過去問題をしっかり解いてほしい。

○理科(11:16〜11:25)   オオサワ先生
・第1回は社会と同時試験で時間は45分50点満点、小問25題程度。第2回〜4回は試験時間が40分75点満点、小問が40題程度である。
・物理、化学、生物、地学の4分野からバランスよく出題するため、偏りのない学習を心掛けること。
・理科全般の基本的知識が身に付いているか、実験データやグラフを読み取れるか、文章から読み取れるか、数値計算が正確に時間内に解けるかを問う。
・記述問題は漢字指定がなければひらがなでよい。ほとんど指定がないので、自信がなければひらがなで書くこと。
・説明問題では、部分点があるので、最後まで諦めずに書くこと。
・単位は解答用紙に記入してある。
・選択肢はカッコを付けても付けなくてもどちらでもよい。
・字はしっかり丁寧にはっきりと書くこと。
・グラフの記述があるが、フリーハンドで書くことができるので定規は必要ない。
・現象を説明できるようにすることと、用語を正確に覚えることが大切。
・過去問を解くようにしてほしい。ただし、前回まで試験時間が45分だったので、時間配分には気を付けてほしい。

 

■11:25〜11:40
『受験生へのエール』   中高鉄道研究部
・中高鉄道研究部の活動ビデオ及び中学1年生4名による受験生へのエール。
・その後、体育祭赤組応援団のエールをビデオ上映(2分程度)

 

■11:40〜
『校舎見学』

 

☆備考
スリッパは必要ありません。
説明会のみ参加する場合は事前の予約は必要ありませんが、お子様が過去問チャレンジを行う場合は予約が必要です。
学校を入った所で資料が配布されます。説明会のみの保護者と過去問チャレンジ受講生の保護者は会場が違うため、資料を受け取る場所も違いました。
9時20分から受付が始まり、早く来た方はカフェテリアで待つことができました。
会場では説明会が始まるまで、学校紹介のDVDが流されていました。
父親の参加が非常に多かったです。
過去問題集はエントランスにて、定価2,100円を1,900円で販売していました。
個別質問には説明会終了後、質問の内容ごと(一般、入試、試験問題)に受け付けていました。

 

☆所感
配布された資料以外にも、学校紹介DVDやT-File(資料集)が自由に持ち帰ることができるので、学校についてよりよく知りたい方はいただいた方がよいと思います。
会場では、前から座るように指示がありましたが、皆さん自由に座っていました。
説明会の司会を中学校の生徒がしていたので驚きましたが、とてもしっかりしている様子が伺えました。また、帰りは校門で生徒達が丁寧に見送ってくれ、感じがよかったです。
校内は自由に見学することができました。校舎は綺麗で、廊下が広く、ガラス張りのため明るくて見通しがよいと思いました。教室には教壇がありませんでした。
シアター教室で学校紹介のDVDが流されていたので、説明会前に見ることができなかった方はこちらで見ることができました。
説明会の準備ができる9時20分までカフェテリアで待機することができましたが、過去問チャレンジを受ける子どもとその保護者の多くが早く来ており、かなり混雑していました。
完全中高一貫制になってからの進学状況はまだわかりませんが、話を聞いている限りは期待できるのではないかと感じました。
子どもが過去問チャレンジに参加している保護者は、説明会終了後に試験会場まで子どもを迎えに行きました。
入学試験を何度受けても25,000円でよいというのはとても良心的だと思いました。また、入学手続き時に払う金額が50,000円のみで、残りは4月に払うというのも驚きました。
ホールでは両端の席は使用しないようになっていましたが、参加保護者が非常に多かったため、それらの席も座れるようにして、さらに後方にも席を足していました。
中高鉄道研究部の中学1年生が1本のマイクを4人で回しながら一生懸命話している姿は微笑ましく、会場には笑いが起こっていました。

 

 

 

中学受験わかばナビTOP 中学校説明会レポート > 【東京都市大学付属中学校 説明会レポート】 私立中学校 説明会レポート