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 【明治大学附属中野中学校 説明会レポート】 私立中学校 説明会レポート 


 明治大学附属中野中学校 説明会レポート  

 

 

明治大学附属中野中学校 説明会レポート

日時:H22年10月5日(火)10:30〜  晴れ

参加者数:約820人

配布物:
募集要項、学校案内、受験のしおり、学校説明会次第、学園生活、校舎・教室案内図、教科からのメッセージ、内部推薦数と他大学合格実績資料、世界地図

 

内容
■10:30〜10:40 
『行事・学園生活についてのビデオ』   説明:入試広報 ウチノ先生
・中学1年の4月に親睦と学習を兼ねて1泊2日で山梨・静岡へ行く。
・中学1年の夏休みには2泊3日で長野へ移動教室に行く。
・文化祭は9月末に行う。
・体育祭は立川競技場で中学・高校別々に行う。
・冬休みは希望者が長野の志賀高原へ行き、スキー・スノボ講習を行う。

 

■10:40〜10:52
『本校の教育方針と受験生に望むこと』   校長 小澤正昭先生
・本校は開校して81年目で、明治大学の附属になって61年目である。明治大学の直系は明治中学(共学)で、系列校として中野中学(男子校)、中野八王子中学(共学)がある。
・明治大学への推薦率は直系の明治中では96%くらいだが、中野中学は74%程度。ただし、90%を越える生徒が現役で4年生大学に進学している。
・校歌は81年間歌い続けており、『質実剛毅』『協同自治』は教育目標でもある。本校の合格者には登校日に校歌のCDを渡すので、入学式までに覚えてきてもらう。
・通学している姿がどこに出しても恥ずかしくない、普通のことが普通にできる子どもを育成する。本校の生活指導方針を理解して、子ども親とも合っているかどうかをよく考えてほしい。

 

■10:52〜11:25
『中学入試と中学校生活紹介』   入試広報 ウチノ先生
◇中学校生活について
・中学1年生を受け持っているが、女子がいない分伸び伸びしている。すぐに仲良くなり、楽しくてしょうがないという様子である。受験勉強があった分、本気でクラブ活動をやりたいという子どもが多い。
・野球部は中学1年〜3年まで合わせて80〜90名いる。また、サッカー部も90名、その他、ゴルフ部、テニス部、バスケ部等運動部が多く、一生懸命やっている。
・中学1年生でクラブ活動に入っていないのはクラスに1、2名で、8割が運動部に所属している。文化系のクラブも色々あり、1〜2週間クラブを決めるために見学する期間がある。
・勉強面では落ちこぼれを出さない。また、クラブ活動と両立させるということを中学3年間で身につける。
・なかなか勉強に身が入らない場合もあるので、宿題を出したり、英語・数学のショートテストを行ったりして、きめ細かな指導を行っている。
・土曜日も授業があるため、週6日制。月曜日・水曜日は5時間授業で、その後クラブ活動を行っている。また、土曜日は4時間授業で午前中のみ。

◇中学入試について
・1回目は2/2、2回目は2/4に行い、国語・算数は各50分で100点満点。社会・理科は各30分で50点満点の合計300点満点。面接や内申書はなく、試験の成績のみで判定する。また、教科の足切りはなく、合計点のみの判定。
・募集人数は昨年と同じで、1回目は160名、2回目は80名の合計240名。
・1クラス40名の6クラス。
・志願者は、1回目は1,000名くらい、2回目は800〜900名くらい。
・合格者数は昨年と大きく変動することはないと思われる。倍率は1回目が3.7倍、2回目は5.5倍くらいだろう。
・合格最低点は4〜5年前は160点台だったが、ここ3年は180点以上と高くなっている。試験問題の難易度を挙げてきているが、最低で180〜190点取るようになってきた。6割だと難しいので、200点は確実に取ってほしい。
・合格発表は1回目が2/3、2回目が2/5、補欠は発表する年としない年がある。1回目と2回目を両方受けると優遇されるかと聞かれるが、全くないとは言わないが、ほとんど活かされていない。ここ何年かは全くないので、あまり期待しないように。
・どの教科もミスをしないようにしてほしい。いかに平常心でやれるか、落ち着いていつもの練習を本番で出せるかが大切。

◇その他
・中学のカリキュラムは先取り学習をしていない。繰り返し、深く学習している。高校から150名くらい入学するが、高校1年のスタートは内部・外部とも同じである。
・高校1年は均一クラスだが、高校2年から文系と理系のクラスに分かれる。
・大学への推薦は高校1年の成績から全て考慮される。高1の成績×2倍、高2の成績×3倍、高3の成績×4倍に加えて、高2で1回、高3で2回行われる明大推薦テストの総合成績により、希望学部を決める。順位が上の生徒から決めることができるので、しっかり勉強してもらわないといけない。
・推薦以外の生徒は明治より上の学校を目指すことも多いし、医学部希望者も増えている。受験に切り替えることを奨励はするが、受験クラスはない。国公立は明治の推薦を持ったまま受験することができる。ただ、以前に比べれば受験実績は落ちている。
・男子校のため、規則・挨拶には厳しく、しっかり指導している。茶髪やピアスも禁止で、躾の面は厳しい。
・体調が優れないと受験に影響するため、普段の力を発揮して、合格することを祈っている。

 

■11:25〜11:56
『入試科目について』
●国語(11:25〜11:32) アキバ先生
・従来と大きく変更することはない。
・1時限目に行い、試験時間は50分で100点満点。
・長文読解が1問あり、点数配分は60〜70%。文学的文章なら気持ちや心の動きを問い、論理的文章なら物の見方や筆者の言いたいことを問う。
・記述式の問題を重視しているため、自分の考えを文章化できるように日頃から練習してほしい。これは、日々の積み重ねにより身につく。
・誤字脱字や設問に合っていない答え方は減点する。
・小問は漢字の読み書きが20点前後ある。その他、四字熟語や慣用句、ことわざ等が出題される。漢字は小学校の学習漢字の範囲内で出題する。

●算数(11:32〜11:40) キシモト先生
・例年と大きく変更することはないため、出版されている過去問を解いてくれればいい。
・最終時間の4時限目に行い、50分100点満点。採点するのは答えだけのため、正解か不正解のみ。
・分数は約分していないと不正解になるので、注意してほしい。
・難問や奇問はなく、小学校の算数の範囲の全体からまんべんなく出題する。
・6割以上は確実にとってほしい。
・計算ミスをしないように、時間の配分を考え、間違えた所はしっかり消しゴムで消し、字は丁寧に書くという基本的なことができるように練習してほしい。

●社会(11:40〜11:50) コノマ先生
・時間は30分で、50点満点。
・歴史、地理、公民の3分野から時事問題を絡めて出題する。
・歴史は資料に基づく問題を出題する。図や絵から歴史的事情を読み取る。また、全体の流れを身につけることが大切で、年表は絶対に必要なので習慣づけてほしい。その他、人名や事項は正確に書けるように。
・地理は、日本地理が出題の中心で、地図帳を横に置いて確認しながら勉強するとよい。生産量や気温、順位等の数値的な感覚も必要。
・公民は、日本の政治的分野を中心に出題する。世界については国連や貿易等。
・時事問題としては、過去1年以内にメディアを中心に報道されたもの、誰もが見たことのあるものが出題される。受験するのは子どもだが、親も興味を持ってニュースを見てほしい。
・人名や地名、用語は漢字で正確に書けるように。ただし、漢字指定でなければ無理をしない方がよい。
・記述式、説明問題では自分の言葉で的確に表現できるかが大切。
・明治大学は、社会科学系の学部が多いので、確実に学力を身につけて本校に入学してほしい。

●理科(11:50〜11:56) ヤナガワ先生
・時間は30分で、50点満点。
・大問が6〜7題、小問としては20〜25問で、例年と大きな変更はない。
・物理、化学、生物、地学から均等に出題する。分野を越えた総合問題を出すこともある。
・基本的な知識を問う問題である。観察や実験の方法や結果、器具の使い方を問う問題やグラフや表等から規則性を読み取る思考的な問題等。知識があれば解答できる問題である。
・正答率は約60%、過去問を参考にしてほしい。
・理科が好きで、実験の好きなお子様に入学してほしい。

■11:56〜
『授業見学』 

 

☆備考
説明会・授業見学ともスリッパは必要ありません。
個別質問がある方は、説明会終了後に講堂の前方で4名くらいの先生が受け付けていました。 ほとんどの方が普段着に近い、比較的軽めな服装でした。 学校に入った所で、説明会の資料を配布していました。また、市販の過去問題集の販売もありました。

 

☆所感
講堂では前方より着席するよう指示がありましたが、みなさん割と自由に座っていました。退場は後方より行われました。
駅を出たところに説明会の案内の看板があり、先生も立っているので、初めて行ってもわかりやすかったです。
講堂を出た所に学校説明会参加票(名前・居住地・塾名等)を提出する箱が置いてあり、説明会後にみなさん書いて提出していました。
授業見学では、入口や廊下に先生が立っており、気軽に質問を受け付けていました。
国公立大学なら明治大学の推薦をキープしたまま受験できるということで、進学の幅が広がりよいと思いました。 学校のよい点を強調するだけでなく、明治大学に全員が進学できる訳ではないことや、他大学の合格実績が以前に比べて落ちている等のマイナス点や生活指導面の厳しさもきちんと説明していました。このような点も含めて考えてほしいという学校の姿勢に好感が持てました。
正門の外で校長先生自ら帰る保護者に対して挨拶されていました。
生徒達は校内では上履きではなく、指定のサンダルを履いていました。靴だと蒸れる等の理由があるようですが、生徒に聞いても7〜8割が上履きよりサンダルの方がよいと答えているようです。ただ、来年からはもう少し丈夫なものに変更するかもしれないということでした。 パンや牛乳の販売はありますが、中学1年生と2年生はお弁当持参ということでした。

 

 

 

 

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