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 【明治大学付属明治中学校 説明会レポート】 私立中学校 説明会レポート 


 明治大学付属明治中学校 説明会レポート  

 

 

明治大学付属明治中学校 説明会レポート

日時:H22年11月18日(木)10:30〜  晴れ

参加者数:約650人

配布物:
学校説明会資料、スクールガイド、スライドの画像集、施設案内図、授業公開教室案内図、アンケート

 

内容
■10:30〜10:33
『はじめに』   広報主任 西村英之先生
・配布資料の確認。
・本日、校長は大学での講義があるため、皆さんに挨拶できない。

 

■10:33〜10:40
『挨拶』   副校長 小西先生
・本校は1912年、明治大学30周年を記念して創立された。明治大学が直接経営する唯一の付属中学高等学校である。中野学園である中野中学や中野八王子中学とは大学の推薦枠が違う。
・本校は実社会で活躍しているOBが多い。
・2008年に現在の場所に移転し、共学化、少人数化した。今年、中学1年から高校3年までの全学年で男女がそろった。学校の雰囲気も変わってきて、うまくいっている。
・基礎学力の充実のため、確かな学力を中学高校で身に付ける。英語の教科書は進学校が使用しているトレジャーで、中身の濃い、レベルの高い授業を行っている。
・付属校の良さは人間性である。色々な人と触れ合うことにより、礼儀やマナーが身に付く。
・8〜9割の生徒が部活動に参加している。
・風邪をひいたりせずに2月を迎えられるよう気を付けてほしい。

 

■10:40〜10:55
『本校の教育について』   中学教頭 藤田昭造先生
・男女共学だが、女子は中学では12〜15名、高校では10名程度であるため、男女比は半々ではない。共学は続けていく。
・教育目標は、21世紀を担う子どもたちに生きる力を養うこと。知育、徳育、体育のバランスのとれた教育を行うこと。学校行事や班、部活動を通して質実剛健、独立自治の精神を養うことである。そのため、ほぼ全員がクラブ活動に参加している。
・中学から大学までの10年間を一貫教育と見なしているため、中学の3年間できっちりと基礎学力を身に付ける。そのため、各教科の時間数を増やし、検定教科書から高度な教科書へ変えた。
・本校では制服を着用し、髪を染める、スカートを短くするということに関してはうるさく注意している。指導を怠ることは決してない。
・中学2年から英語と数学は差が出るので、授業に遅れる生徒に対しては補習を行っている。また、英語は習熟度別クラスに分けて授業を行っている。
・自ら考える力を養うため、自ら課題を見つけて取り組む「調べ学習」を行っている。
・中学から高校へはほぼ全員が進学している。また、高校2年までは全員がほぼ同じことを学び、3年から文系と理系に分かれる。
・95%の生徒が明治大学への推薦が決まり、残りの5%の生徒は他大学を受験する。国公立大学は、推薦をキープしたまま受験することができる。
・夏休みには、社会的評価を受けている検定や資格を取るための特別講座を行っている。

 

■10:55〜11:00
『補足説明』   広報主任 西村英之先生
・中学、高校、大学は決してエスカレーターではない。普通に勉強していれば、推薦は十分に可能である。
・内部基準をクリアすれば、大学へは全員進学できる枠はある。ただし、学部別に定員があるので、成績によっては第一希望が第二希望になることはある。

 

■11:00〜11:20
『中学校の学校生活』    中2担任 山下貴子先生
・生徒が主体的に活動しており、教員はサポートを行っている。
・英語と数学は先取り学習をしている。英語はトレジャーを使用しており、毎日30〜45分程度かかる宿題を出している。
・塾に通う生徒はほとんどいない。入学後は少し大変だが、中学1年の夏休みが終わる頃から計画的に勉強できるようになる。
・指名制の補習講座があり、必ず出席させている。その他、不明点がある場合は、生徒が自主的に質問に来ている。
・部活動は強制ではないが、98%以上の生徒が班か部活に入っている。班とは、学校の仕事を任されている活動のことで、新聞班、放送班等がある。
・英語は、中学1年は出席番号順に2クラスに分け、中学2年からはテストの点数順に発展、標準、基礎のクラスに分けられる。
・校則が厳しい学校で、男子は第一ボタンを留め、女子はスカートの丈を膝から少し上くらいにする。校則を守ろうとする生徒は多い。

 

〜中学2年の生徒2名(男女)にインタビューをしながら進行〜
Q.授業の進度は?
A.(男児)英語と数学の幾何は進度が速い。

Q.難しい教科は?
A.(女児)英語が難しい。

Q.1日の学習時間は?
A.(男児)出された課題を1時間位で行っている。
A.(女児)通常は1時間位で、テスト前は部活動が停止になるので、2〜3時間勉強している。

Q.何時に家を出ているか?
A.(男児)部活の朝練をする時は、5時に起きて6時に家を出る。
A.(女児)5時20分に起きて6時に家を出る。毎日、親がお弁当を作ってくれる。

Q.スクールバスは?
A.(男児)帰りは3時20分からバスが走り始め、部活が終わる頃のバスは座れない。最終バスに乗れないことがあるが、その場合は臨時バスが出るため乗れないことはない。

Q.校則についてどう思うか?
A.(女児)校則はあった方がよいと思う。破っている生徒はほとんどいない。
A.(男児)第一ボタンを留めるのはきついが、外していると生活が乱れていくように思う。

Q.学校生活の感想は?
A.(男児)非常に楽しい学校生活で、付属校だからと言って緩くなくテストが多い。でも、自分のためだと思って頑張っている。
A.(女児)まだ女子は少ないが、委員会等に積極的に参加しているため、男子の方が多いとは感じず、楽しく過ごしている。

Q.受験生へのアドバイスは?
A.(男児)まだ2カ月あると思って、第一希望に受かると強く思えば受かるから、頑張ってほしい。
A.(女児)自信を持って毎日コツコツやれば受かるので、頑張ってほしい。

 

■11:20〜11:50
『来年度入試の出題方針と入試概要について』   広報主任 西村英之先生
・補足すると、スクールバスは積み残しや乗れないことはない。飛田給から来る生徒の方が多い。6時30分が最終バスで、座れないのが普通である。乗れない場合は臨時バスが出る。
・試験問題は全教科出来上がっている。全教科、今までと傾向は変わっていない。教育したい内容が入試に反映されている。
・倍率はあまり気にしない方がよい。何点取れるかが大切で、65%が合格ラインになっている。国語と算数は各100点、理科と社会は各75点である。
・第1回と第2回の難易度や傾向はあまり変わらない。

・試験問題について
○国語:かなり長めの説明的文章が1問出ることが多い。10〜12問ある小問のほとんどが記述式の問題で、指示語、内容の把握、段落の挿入等である。速読、速解力が求められる。字数制限がある場合は8割以上を目安として書くこと。それ以下だと減点や得点にならないことがある。誤字や脱字、句読点は細かく減点対象になるので、ケアレスミスをしないように。読解問題は60点、残りの40点は漢字や知識問題で、漢字は書き取りの問題を各2点で10問、知識問題はことわざ、慣用句、文法等を出題する。

○算数:点数の差が一番開き、合否が決まる場合が多い。大問は5題で、1番は答えのみ書く小問が5問あり、35点分である。計算問題を焦ったり、ケアレスミスをしたりしないように。2番からは途中式や考え方を書く必要がある。式、線分図、面積図で、本校は小学校では習わない方程式でもよいとしている。ただし、何らかの過程が書いていなければ答えが合っていても無得点になる。問題はだいたい簡単な順に並んでおり、解ける問題を焦らずに解くことが大切。出来る問題を見定めてケアレスミスをしないようにしてほしい。

○理科:物理、化学、生物が20点満点、地学が15点満点くらいである。実験や観察をベースにした問題が比較的多い。生物と化学は基礎的な問題が多いが、物理と地学は難易度が高く、物理は計算問題がかなり出題される。途中式は必要なく、答えのみ書けばよい。自然科学に興味や関心を持つことが大切で、そのような時間を作ってほしい。

○社会:地理、歴史、公民の分野からほぼ均等に出題する。歴史が一番解きやすく、比較的素直な問題で、テーマ性を持ったものが多い。また、地理と融合させて出題する場合もある。地理は毎年地図を読む問題を出している。地図記号や等高線の知識は必要だが、それ以外にも地図の形が頭に入っているかを見る問題もある。公民では時事問題が必ず出題される。
・社会と理科の考え方の違いとして、社会では原則的に漢字で書く。漢字指定でなくても、漢字で書かないと減点対象や無得点になる。しかし、理科はひらがなで書いてもよく、漢字を間違えたら無得点だが、ひらがなの場合は正解になる。
・指定がない場合であれば、解答は分数でも小数でもどちらでもよい。

 

・募集人数は第1回が90名、第2回が60名となっているが、第1回が105名、第2回が70名程度の合格者を出す。
・原則として女子を3割としているが、女子の平均点が上がってきているため、男女間の不公平がないように配慮している。
・総合点で判断するため、教科ごとの足切りはない。
・1回目と2回目を受けた生徒がボーダーラインにいる場合は3点優遇する。
・合格発表は当日の夜10時を予定しており、ホームページで発表する。基本的には追加合格者は出さないが、出す場合は手続き終了後の夕方以降に電話で連絡をする。繋がらなくてもかけ続ける。
・願書を記入する際に間違えた場合は、修正液で消してもらってよい。小学校から提出する書類はなく、親の責任で書くもののみである。
・6年生を対象とした入試対策説明会が12月4日にあるので、是非参加してほしい。
・ホールを出て左手で個別相談を受け付けている。
・校内は自由に見学できる。
・食堂は12時40分まで利用できるので、食事をしてもらってかまわない。

 

■校内見学

 

☆備考
スリッパと下足入れが必要です。
事前にインターネットでの予約が必要で、当日は学校からの返信メールをプリントアウトして持参します。持参したものは受付で提出し、資料を受け取ります。
インターネット予約の際は「京王線飛田給駅よりスクールバス」、「JR中央線三鷹駅よりスクールバス」、「その他」を選択しました。
会場は皆さん自由に座っていました。
願書は1部600円で、会場を出た所で販売されていました。
校内見学は自由に行われ、授業は廊下から見ることができました。
個別質問には、説明会終了後に会場の外で4名の先生が受け付けていました。

 

☆所感
説明会が始まる前にナレーション付きの学校紹介ビデオが流れていました。説明会では放送されないため、見たい方は早めに行かれた方がよいと思います。
三鷹駅からバスで25分程度かかるため、余裕を持って行かれた方がよいと思います。
生徒へのインタビューによって、生徒の雰囲気や生の声を聞くことができて、良い企画だと思いました。
試験内容については簡単な説明だったので、受験を考えている方は入試対策説明会にも参加した方がよいと思いました。
説明会後は願書を購入する人がかなり並んでいたので、説明会が始まる前に購入した方がよいと思いました。
説明会終了後から12時40分までは食堂を利用できるということで、多くの保護者が食事をしていました。
校舎は白を基調しているため明るく、綺麗でした。教室はそんなに広くありませんが、廊下が広く、全体的には広々とした感じがしました。
スクールバスとはいえ、駅からかなりかかるので、慣れるまでは少し不便な気がしました。
ある程度の成績をとらなければいけませんが、10年一貫教育と学校が示しているので、明治大学を見据えている方は中学から入った方がよいと思いました。

 

 

 

 

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