中学受験わかばナビTOP 中学校説明会レポート > 法政大学中学高校 塾対象説明会レポート

 【法政大学中学高校 塾対象説明会レポート】 


 法政大学中学高校 塾対象説明会レポート  

 

 

法政大学中学高校 塾対象説明会レポート

法政大学中学校

 

日時: 2011年6月13日

 

■法政大学中学高校は、2007年に武蔵野市吉祥寺東町から三鷹市牟礼に移転しました。それと同時に法政大学の附属校として初めての男女共学校になり、名称が法政大学第一中学校から現在の名称に変更になりました。
制服を採用し、以前の男子校のときの自由なイメージとは変わって、大学進学も10年後、20年後を考えた上で進路決定が出来るようなプログラムになりました。最寄り駅の京王井の頭線、井の頭公園駅から徒歩12分のところにあり、近くには玉川上水も流れていて、周辺は緑が多い地域です。また、敷地内には桜の木があったり、屋上庭園があったり、敷地の3割が緑化されています。設備は大変充実していて、2007年の秋に完成した体育館は、メインアリーナ、サブアリーナの他に、トレーニングコーナー、弓道場、屋外プール、ゴルフの練習場等があります。環境面では、風力・太陽光ハイブリッド発電システムなどの施設もあります。

 

■法政大学中学高校では、6年間で確かな基礎学力を身につける独自の「2−2−1−1システム」を採用しています。
中高一貫校のメリットを最大限に活かし、6年間を2年、2年、1年、1年と分け、初めの4年間を「基礎力養成プログラム」(中1・2のファーストステップ、中3・高1のセカンドステップ)とし、残りの2年間を「高度教育プログラム」(高2の@、高3のA)とする2つのプログラムでデザインされています。また、高校3年生では選択授業が週16時間もあります。
選択授業の中には、法政大学付属校ならではメリットを活かして、法政大学の授業に参加できるものもあり、大学入学後の単位としても認められます。

法政大学中学高校では、文系・理系に分けず、総合的な学力をつけさせます。高校数学では、数Vまでを全員必修とし、統計を重視しています。
中学の理科では、独自教材で科学に親しませ、原爆の仕組みを学習します。(修学旅行は広島・長崎)高校の理科では、物理・化学から生物・地学までを系統的に学習します。
大学附属校として、受験のための学習ではなく、大学教育の前提となる基礎的・総合的学力の獲得や、「21世紀に生きる地球市民」としての豊かな視野と柔軟な感性の育成に力を入れています。

 

 

■平成23年度中学入試結果
◇志願者数
第1回 男子171名、女子164名、合計335名
第2回 男子246名、女子239名、合計485名
第3回 男子176名、女子197名、合計373名

 

◇受験者数
第1回 男子161名、女子155名、合計316名
第2回 男子189名、女子180名、合計369名
第3回 男子132名、女子156名、合計288名

 

◇正規合格者数
第1回 男子 30名、女子 46名、合計 76名
第2回 男子 53名、女子 34名、合計 87名
第3回 男子 10名、女子 19名、合計 29名

 

◇繰上合格候補者数
第1回 男子14名、女子23名、合計37名
第2回 男子23名、女子21名、合計44名
第3回 男子17名、女子11名、合計28名

 

◇繰上合格者数
第1回 男子 5名、女子 1名、合計 6名
第2回 男子10名、女子 1名、合計11名
第3回 男子13名、女子 1名、合計14名

◇入学者数
男子 64名、女子 76名、合計140名

 

◇合格最低点(4科500点満点)
第1回 349点
第2回 353点
第3回 351点

 

◇受験者平均点(国語150点、算数150点、社会100点、理科100点)
第1回
国語94.3点、算数90.8点、社会62.0点、理科58.1点

第2回
国語118.8点、算数82.0点、社会61.6点、理科59.8点

第3回
国語103.0点、算数87.3点、社会59.5点、理科47.9点

 

◇合格者平均点(国語150点、算数150点、社会100点、理科100点)
第1回
国語108.9点、算数118.8点、社会73.5点、理科71.1点

第2回
国語128.4点、算数105.0点、社会73.0点、理科65.7点

第3回
国語118.0点、算数118.3点、社会72.6点、理科57.4点

 

■平成23年度中学入試に関して
○国語 
各回とも、物語的文章と説明的文章の読解問題を大問として2題出題。国語の知識に関する問題は読解問題に含む。設問数は第何回かによって違うが、だいたい約21問で解答形式は記述式4問、抜き出し3問、それ以外は記号選択式。課題文は物語的文章・説明的文章ともに3500字〜5000字、計約8000字程度とやや多め。出題のねらいは基本的な読解力と表現力をみることにある。

 

○算数
中学校に入ってから必要とされる基礎学力を見るために、計算力はもちろんのこと、特殊算、速さ、割合、図形、場合の数など、様々な分野において、基本・標準問題を出題した。  
大問1の計算問題は、基本問題が中心で、正答率60%〜90%とばらつきがあり、スピードと正確さが求められる。大問2の小問や大問3の量の問題では、条件整理が正確にできたかどうかで差がついたと言える。問題文を丁寧に読み、題意を正しく理解して解いていく必要がある。
特殊算は、日頃から訓練を重ねておきたい。大問4の平面図形の問題では、線分比と面積比を正しく使い、解くことが必要である。大問5の立体図形の問題では、切り口の図形などを正しくみることや計算の複雑さに苦戦した受験生が多く、正答率が低かった。大問6の場合の数は、条件整理をして数え上げる練習を頻出問題でしておきたい。  
例年、基本問題を中心とした出題をしている。大問2の小問は、速く正確に解いていく練習をしておきたい。過去の入試問題を解きながら、各分野の基礎固めをしてほしい。

 

○社会
地理的分野  
第1回および第2回は、日本あるいは世界の自然・産業を中心として、自然的な条件が各地域や国の産業のあり方を規定していること、さらに歴史的に形成された構造的な背景により、様々な特徴ある変化・発展やそれにともなう種々の問題が生まれていることについて、ごく基本的な認識を問うことをねらいにして出題した。産業構造などでは比較的正答率は高かったが、資料を読み解く問題ではやや低かった。第3回は資源・廃棄物と再利用の問題は、やや時事的で公民的分野の要素もあったこともあり、新しい語句についての理解が低かった。

歴史的分野
第1回が古代、第2回が近現代、第3回が近世と、幅広い時代から出題した。歴史的用語、基礎的な知識という点では正答率も比較的高かったが、その意味内容を問う問題では、やや不正確ないしは曖昧な理解が見られた。また、誤答の中には、まったく時代の異なる解答が見られた。「丸暗記」ではなく、背景となる時代と関連付けて出来事をとらえるように心がけてほしい。

公民的分野
各回とも、時事問題的性格の強い出題となっている。政治、経済、社会福祉など、公民的分野の最新のニュースを知り、その中で何が問題になっているのかを、資料の中から具体的につかむことが求められる。

 

○理科  
どの回も自然科学の各分野(物理・化学・生物・地学)からの大問4題に加えて、これら各分野の小問を総合した大問1題を含めた大問5題として出題した。問題の形式としては、いくつかの選択肢から記号を選ぶ形式を主体にしているが、問題の内容によってはその意図を踏まえて、答えを用語で答えさせる問題や短い文章で答えさせる記述式の問題なども含めた。  
各回ともいわゆる教科書や問題集などにみられる基本的な問題や単純に知識を暗記しておけばよい問題に対しては比較的正答率が高かったが、複合した情報を条件として与え、いくつかの基本的な知識を引き出して応用的に考えることを必要とされる問いに対しては正答率が低かった。  
基本的に法政大学中学校の理科の受験においては、学校で学習した内容をただ表面的に暗記するだけでなく、それらを日頃の生活の中で見かける現象と結びつけて、正しく理解し、応用できる力が必要である。またそれらを短文で正しく記述できる力も必要である。合わせて、日頃から環境問題をはじめ、科学技術の話題などにも目を向け、科学的な事柄に関して常に興味や関心を示し、それらの内容について考えることができるような感性を育成する習慣も必要である。

 

■平成24年度中学入試について
◇募集人員
第1回 2/1 男女約 60名
第2回 2/3 男女約 60名
第3回 2/5 男女約 20名

 

○国語 
1.出題のねらい  
文章の内容理解や要約する力など、総合的な学力をはかることをねらいとしています。また、漢字や文法など基礎的な知識も問います。

2.出題の構成
@大問ニ題で、物語的文章と説明的文章の各一題ずつが出題されます。
Aほとんどが選択肢による問題ですが、各大問につき記述問題をそれぞれニ問程度出題します。
B漢字の読み書きや慣用表現、接続詞、品詞の識別なども出題します。

3.入試のアドバイス
@日頃からいろいろな文章に慣れ親しんで、文章を正確に読み取れるよう訓練しておいてください。
A50分でニつの文章を読まなければならないので、読み取りのスピードもある程度が要求されます。時間配分に気を付けて、できる問題からどんどん読み解いてください。
B誤字・脱字は減点の対象です。見直すようにしましょう。また、漢字の書き取りでは、ハネやトメも採点の対象になります。しっかりと丁寧に書くよう心がけて<ださい。
C記述問題は、まるごと抜き出すだけではだめです。本文中の表現を使って上手にまとめる訓練をしておきましょう。

 

○算数 
1.出題のねらい  
中学校に入ってから必要となる基礎的な学力があるか確認します。

2.出題の構成
@計算、特殊算などの小問を10問程度
A小問2〜3問程度の大問(量・平面図形・空間図形・場合の数など)を4問程度出題
B解答形式は、全問答えのみ

3.入試のアドバイス
@基本から標準レベルの問題を出題します。問題全体を見渡して、自分の解きやすそうな問題から取り組んでみましょう。
A特に、計算力は算数の問題を解く上で必要な力です。一日の学習時間の中に、必ず計算練習の時間を作りましょう。
B問題量・難易度ともに、例年と大きく変わりませんので、必ず過去問を繰り返し解いて慣れておきましょう。

 

○社会
1.出題のねらい  
地理、歴史、公民の各分野の基本的な学力を確かめることをねらいとしています。  資料や統計などを読み取り、自分の知識と結びつけて考察することが大切です。

2.出題の構成
地理、歴史、公民の各分野別に大問3題の構成です。 ただし、その割合は必ずしも均等ではありません。地理と歴史の比重がやや重くなっています。

3.入試のアドバイス
@適語を補充したり、選択肢を選ぶ問題形式が一般的ですが、記述問題もあります。 なお、人名・用語については、漢字で書けるものは書くようにしてください。
A歴史的分野について、さまざまな時代の事象を出題します。
B普段からニュースや新聞などを見て、時事問題にも関心を持つようにしましょう。

 

○理科
1.出題のねらい  
自然や科学に関する基礎的な知識とともに、実験や観察の結果を確実に読み取り、考察できる力を持っているかを確認します。

2.出題の構成
@大問5題、選択肢から正解を選ぶ形式の問題が中心となります。
A物理、化学、生物、地学のどの分野からもバランス良く出題します。

3.入試のアドバイス
@理科の基本的な知識を身につけましょう。
A知識をただ暗記するだけでなく、なぜそうなるかということを考えるようにしましょう。
B自然や科学に関するいろいろな問題についても、日頃から関心を持つようにしましょう。


■平成23年度大学入試結果(合格者数)
法政大…205名(卒業生数228名の89.9%)
筑波大、東京農大、中央大、立命館大、東京理科大、明治大、学習院大、早稲田大等

 

情報協力: エクセレントゼミナール (柏駅から徒歩4分)

 

 

 

中学受験わかばナビTOP 中学校説明会レポート > 法政大学中学高校  塾対象説明会レポート