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こまばとうほう ちゅうがっこう

駒場東邦中学校

共学私立   駒場東邦中学校の情報は中学受験わかばナビ


駒場東邦中学校の基本情報

  • 住所: 〒154-0001  東京都世田谷区池尻4-5-1
  • TEL: 03-3466-8221
  • アクセス:
    京王井の頭線「駒場東大前」・東急田園都市線「池尻大橋」徒歩10分
  • 生徒数: 約720名   教員数:76名(含む高校)
  • HP: http://www.komabajh.toho-u.ac.jp/
  • 参考偏差値: こちら

初年度に掛かる経費
授業料 480,000円
入学金 220,000円
諸経費 376,000円
初年度必要金額 約1,076,000円

  ※後援会教育充実寄付金(任意) 1口300,000円 1口以上  あり


最新情報

・説明会レポートは こちら

・中学入試結果を更新しました。 こちら

 


学校について
創立

英語教育

併設高校の大学合格進学実績

高校募集

学校について
入試 難易度

入試 科目

面接

調査書 提出



備 考

■英語:
・中1、2でネイティブによる分割授業

 

■募集
・中学募集: 240名
 ※面接なし、提出書類は願書のみ 
 ※筆記試験は 国語60分、算数60分、社会40分、理科40分 の4教科

・高校募集: なし
・内部進学率: ほぼ100%が進学

■併設学校
駒場東邦高等学校(6年一貫校)


併設高校の大学合格実績 上位校
早稲田大、慶應大、東京理科大、東大、明治大、中央大、東京工大、上智大、日本大、東京農大、昭和大、日本医大、青山学院大、横浜国立大、千葉大、東北大、一橋大、 など
東邦大(併設大)への進学者は少数。
毎年、東大合格者多数。

併願中学校例

筑波大駒場中、聖光学院、渋谷教育幕張中、早稲田中、渋谷教育渋谷中、浅野中、海城中、芝中、本郷中、 攻玉社中(特別)、市川中、立教新座中、サレジオ学院中、東邦大東邦中、国学院久我山中、暁星中、城北中、 東京農大第一中、桐光学園中、世田谷学園中、東京都市大付中など



 

 

 




理念・教育の特長

教育目標

○教育目標
生徒・教師・父母三者相互の理解と信頼によって、
明るく楽しい学園をつくり、
生徒各自の個性を伸ばし、
能力を高め、豊かな知性と科学的な教養を身に付けた、
健康で実践力に富む有為な人材を育成

 

○指導方針
1.中学・高校の教材を有機的、かつ系統的に整理し、六か年一貫教育によって学習を能率化し、教育効果をあげる。
2.英語・数学・理科実験においては、学習効果をあげるため、学年によって一学級を分割し少数教育を行う。
3.高学年においては、生徒の適正、能力、希望に応じて、進学志望別に教育課程を編成する。
4.実践力を養うために、日日の努力の積み重ね学習と規律ある生活態度を重んずる。

 


沿革

学校法人東邦大学が設置した学校。 戦後の貧しさから脱却し、青少年に明るい夢を持たせようと、当時の東邦大学理事長額田豊博士と都立日比谷高等学校の校長であった菊地龍道先生が教育の理想を持って設立。

 

昭和32年(1957) 4月開校 設立者は学校法人東邦大学理事長 額田豊博士初代校長は元都立日比谷高等学校校長 菊地龍道第1校舎完成 中学と高校の第1回入学式が挙行された生徒は中学80名、高校263名で、教職員は22名で出発
昭和 37年(1962) 体育館兼講堂と第2校舎完成
昭和 42年(1967) 高山政雄、第二代校長に就任菊地龍道記念奨学金制度発足
昭和 43年(1968) 屋内プール完成
昭和 46年(1971) 高校よりの生徒募集を廃止し完全6ヶ年一貫教育が確立第3校舎(食堂・武道場・芸術教室棟)完成
昭和 53年(1978) 交換留学制度が始まる(米国カリフォルニア州の高校)
昭和 56年(1981) 大橋秀雄、第三代校長に就任
昭和 58年(1983) 米国カリフォルニア州の私立スティーブンソン校との交換留学が始まる
昭和 60年(1985) 久保田宏明、第四代校長に就任
平成元年(1989) 英国イートン校との交換留学が始まる
平成 4年(1992) 深瀬悟史記念奨学資金制度発足
平成 7年(1995) 校舎を全面的に建て替え、現在の校舎・校庭完成
平成 9年(1997) 創立40周年記念式典挙行菱村幸彦、第五代校長に就任
平成 13年(2001) 工藤功悦、第六代校長に就任
平成 16年(2004) 増築校舎完成4月より中学6学級制始まる(1クラス40人)
平成 19年(2007) 渡邉俶充、第七代校長に就任創立50周年記念式典挙行

 

 


学習方針

○学習方針

独自のカリキュラムで実践的な授業を行います。
本校の学習方針はすべての教科で、「自分で考え、答えを出す」習慣をつけること、そして早い時期に「文・理」に偏ることをせず、各教科でバランスの取れた能力を身につけることを第一にあげています。中高6年間のカリキュラムを有機的・系統的に効率よく編成していますので、ほとんどの教科は5年(高2)で教科書を終わります。中学時では自分で作るレポート提出が重要視されます。当然、教師はそのレポートにしっかり答え、次の発展へと指導していきます。また教科よっては分割授業を積極的に取り入れ、少数教育による理解の徹底と実習の充実を図っています。


○6年間の学習計画表

1年(中1)
国語はA(読解)とB(表現)の2科目設定。英語R・英語OC・理科実験・武道・技術はクラスを二分(分割授業)で少人数授業。技術でコンピューター実習。校内実力試験1回。

2年(中2)
国語は独自のテキストで古典も学習。英語R・英語OC・理科実験・武道・技術は分割授業。技術でコンピューター実習。数学Bは40人を2人の教員で指導。校内実力試験1回。

3年(中3)
国語は現代文と古典(古典・漢文)。数学B・武道は分割授業。芸術は音楽・美術・書道から1科目選択履修。校内実力試験2回、外部模試1回。

4年(高1)
数学Bは分割授業。社会は世界史必修で日本史・地理は選択履修。理科は理科総合AとB2科目必修。芸術は音楽・美術・書道から1科目選択履修。校内実力試験2回、外部模試1回。

5年(高2)
数学Aは、数学αと数学βに分けて実施。数学Bは分割授業。理科は物理・化学・生物の中から2科目選択履修。社会は世界史必修で、日本史・地理・政経・総合社会の中から1科目選択必修。校内実力試験2回、外部模試2回。

6年(高3)
文系と理系によってクラス編成(例年2:3)。2学期中間試験以降は特別授業(二次対策授業とセンター対策授業)。校内模試3回、外部模試3回。

 


教科の特長

国 語

国語はすべての学習の基礎になる教科であるという認識のもと、中学1年では教科書を使った授業に加え、「漢字・文法・表現」の授業を設けて基礎力の充実を図っている。「古文」は中学1年で入門期の指導を行い、中学2年からは独自に編集したテキスト『古典入門』を用いて本格的に学び始め、3学期からは「漢文」の学習も始める。「現代文」「古典」ともに中学3年から高校課程の学習に入り、高校3年では、通常の授業の中に、大学入試に対応した問題演習を取り入れている。また、本校独自の「読書生活の記録」を使用して、中学1年から積極的に読書を奨励している。さらに、中学3年では、<奈良・京都研究旅行><歌舞伎教室>に向けての指導を行い、幅広い教養のある自己の確立を目指している。

 


社 会

社会の一員として、様々な国・地域・世代の人々と関わりながら自己の人生を大切に歩んでいくための備えとして、社会的諸事象に関心を持ち、認識・理解を深めるための足掛かりとなるべき基礎教養を習得することは、中学高校時期に於ける重要な課題の一つだと考えます。本校では、建学の精神に由来して自然科学系の専門職希望者が多いですが、そのような、自然科学系専門職を目指す人も含め、どのような職業に就くにせよ、視野の拡充を心掛け、自らの営為を社会との関係性の中で適切に位置づけていこうとする姿勢を身につけておくことは、社会の中の責任ある一翼を担っていくうえで必須の条件です。一人一人の生徒が如上の課題に応える手助けをするべく、社会科授業方針・教育課程は構想されています。
中学では、先ず現代の社会を考える姿勢を涵養すべく公民が設置され、地歴と合わせて、社会的諸事象に幅広く関心を持ち、主体的に考え調べるための基礎力の習得を図ります。その後、中高一貫の特性を活かし高校過程の内容も適宜取り込みつつ、世界を視野に収めての地理・日本史・公民・政経・倫理の学習を進め、高校では全員必修で世界史を学習します。この間、鎌倉見学・奈良京都研究旅行など、日本の代表的文化遺産に実地に触れ、課題レポートを主体的に作成する方法等を学習する機会が設けられています。高校では、日本史・地理・政治経済・本校独自の総合社会等の選択科目が設置され、各自の関心に応じて学習を更に深められるようになっています。最終学年の高校3年では、高校2年までに学習してきた蓄積をふまえ、それぞれの進学・受験に向けての対策授業が展開されます。

 

 

数 学

自ら学ぶ姿勢を確立するため、「必ず予習をしてから臨む」ということを指導の柱として徹底。5年生までに高校課程を修了し、その後は入試に即した演習問題を中心とした授業となります。1年から教科書と問題集を併用して実力の養成に努めるとともに、3・4年の2学年ではクラスを二分し、少人数による指導により高校課程までのつまづきを防ぐように指導します。また授業自体も数学が本来持つ面白さを味わえるように、教師それぞれが工夫を凝らした授業を行っています。


理 科

本校には生物・地学・化学・物理の実験室が充実しており、理論だけでなく実験を重視した授業作りに熱心に取り組んでいます。特に中学では観察力・実験の技能、科学的な思考力・表現力の育成を目指しており、1・2年ではクラスを二分した少人数で実験を行い、一人ひとりの生徒が直接実験にかかわれるように配慮しています。また、1年の夏期休暇中には理科を中心に霧ヶ峰林間学校を実施、植物や植生について生きた観察を通して科学的精神の育成に努めています。

 


英 語

英語は思考力も重要ですが、実社会では表現力がより求められます。本校では1・2年時にリーディングの他に外人教師によるオーラルコミュニケーションで分割授業を行い、読解にかたよらないオールラウンドな英語力の養成に力を入れています。3年以降は教科書以外にサイド・リーダーで長文を学び、特に6年では外人教師による、大学受験にも対応する「リスニングクラス」と「ライティングクラス」を用意、大学での授業にも通用するような高度な能力を養成します。

 

 

芸 術

情操教育の大切さを考え、1年から4年まで芸術の授業がそれぞれ専用の教室で行われます。1・2年では音楽と美術を学び、3年と4年では音楽・美術・書道から1科目を選択します。音楽では、楽典・歌唱・器楽・鑑賞の各分野にわたって学ぶだけでなく、ギターの演奏や作曲なども行っています。美術では、絵画・彫刻・デザイン・工芸など美術の幅広い表現を制作を通して楽しく学びます。書道では篆刻まで含め書の基礎から応用までを身につけながら、書の精神を深く学びます。

 

 

保健・体育

本校では保健・体育とともに武道の授業を設けています。体育ではグランドと体育館を使い、器械体操やサッカー・ハンドボール・ソフトボール・バレーボール・バスケットボール等の球技を行います。また、水泳は室内温水プールを使い、全員が泳げるようになるまで指導します。体育祭・校内体育大会・マラソン大会など学校行事にも大きく関わりながら授業が行われています。武道は1年では前後期を柔道・剣道に分けて両方を学び、2・3年ではどちらかを選択して行います。

 

 

技術・家庭

中学の技術家庭、高校の家庭で学ぶ事柄は、現代社会に生きる私たちに必要不可欠な要素です。1・2年の技術家庭では、クラスをものづくりのコースとコンピュータのコースに二分して、それを前後期に分けてそれぞれ学習します。高校の家庭は、4年で調理実習を中心に豊かな生活を営むうえで必要な事柄について多角的に学習します。 今年度から高校の家庭科も分割授業で行うことになりました。教員がより細かく生徒に関わることにより、調理実習をはじめとして生活一般に対する生徒の意識を高めていきます。

 

 

情 報

情報は高校2年時に1クラス一括で1年間行います。中学の技術では「コンピュータ、ソフトウェアの使い方」を学習しますが、情報ではその学習を踏まえ、「コンピュータを含めた様々な情報機器・情報技術を使って、身の回りの問題を効率的に解決する方法」を学習します。同時に、情報技術や情報機器を扱う上でのマナーやモラルを体験的に学習することで、情報化社会に参画するための基盤を作ります。

 

 

特徴

・数学、英語は分割授業(1クラスを2分割して授業を行う)
・理科の分割実験


学校トピック

駒場東邦中学校 トピック

  • 早稲田、東京理科大などの指定校推薦大学がある
  • バスケ部:世田谷大会で準優勝、 剣道部:世田谷大会で準優勝、 卓球部:世田谷大会で3位 など
  • 頭脳の資源化を図るべく、進学校として勉学に励ませています。

代表的な行事・修学旅行

中1、中2 林間学校(3泊4日)

中3 奈良・京都研究旅行(3泊4日)

 

学校からのメッセージ

自主自律ができる子供に育ててください。

 

 

Q&A

沿革・理念
Q:駒場東邦は、いつ、どのようにしてできたのですか。
A:創立されたのは昭和32年(1957年)です。創立者は、学校法人東邦大学理事長だった額田豊先生、初代校長は菊地龍道先生です。額田先生は、大正時代にヨーロッパに留学されたときに、彼の地に比べて日本が科学的合理的な精神において立ち遅れている、これからの日本の若者は、理科系に進む若者だけでなく、すべての人が科学的合理的な精神を身につける必要がある、それには青少年時代からの教育が必要だ、ということを痛感されました。その後敗戦後の日本の復興にあたり、額田先生はまず人材の育成、それも科学的合理精神を身につける責任者としては、10年間にわたって都立日比谷高等学校の校長の任にあり、すぐれた教育者として令名が高かった菊地龍道先生を招き、昭和32年、現在地に駒場東邦中学校・高等学校が開校される運びとなりました。

 

Q:教育目標はどのようなものですか。
A:生徒・教員・父母三者相互の理解と信頼によって、明るく楽しい学園をつくり、生徒各自の個性を伸ばし、能力を高め、豊かな知性と科学的教養を身につけた、健康で実践力に富む有為な人材を育成することです。

 

教育方針
Q:学校の雰囲気はどのような感じでしょうか。
A:都心にあって広々とした校地で充実した施設で、生徒はのびのびと学校生活を過ごしており、クラブ活動や学校行事の多くは教職員とよく話し合ったうえで、生徒たちが自主的に運営しています。

 

Q:駒場東邦はどのような生徒を育てようとしていますか。
A:科学的合理精神を身につけたすぐれた知性をもとめているのは言うまでもありません。しかし、それを身につけるためにも、日頃どの学年でも口にしているのは「自主・自律」ということです。「自律」は「自立」にも通じることでしょう。先生から、あるいは親から注意される前に、自ら考え判断して行動する。自らを甘やかすことなく、自分の中にしっかりと善悪の基準をもって、自分の行動を律することができるかどうか、そこがとて も大切な点です。
また校歌で「懸命に」「堅実に」という言葉が繰り返されますが、自分で定めた目標に向かって、自分の足で一歩一歩着実に進んでいける強い意志力、実践力をもつことも実社会に出たときにとても大きな力になります。さらに、他の人に対する思いやりの心の大切さについても、本校では折りに触れ話をしています。どんなに本人が優秀であっても、世の中はひとりで生きているものではありません。これからの国際協調の時代においては、他者の立場に立ってものを考えることのできる柔軟で寛大な精神がますます重要な資質となるでしょう。

 

Q:中高完全一貫教育のメリットはどういうところにありますか。
A:学習面では、中学・高校の内容を一貫したものとしてとらえて有機的系統的に整理し直し、むだな繰り返しや重複を省き効率的な授業を実施することにより、より広くて深い理解力が得られると考えています。生活面では、高校受験を意識することなくクラブ活動などに思う存分打ち込むことができ、一人ひとりの才能をのびのびと育むことができます。また、高い志を共有しながら培った友人、先輩、後輩との絆は、生涯のかけがえのない財産となっていきます。教員の異動も少なく、折々の卒業生の訪問が、さまざまな交流を生み本校の人脈を広げています。

 

Q:デメリットはありませんか。
A:一般の中学生が経験する高校受験という大きな関門がないため、ともすれば生徒たちの間に「慣れ、惰性、気のゆるみ」が生じがちになります。特に中学3年や高校1年の時期は「中だるみ」の時期と呼ばれることがあります。6年間には小さな浮き沈みはつきものです。長期にわたる見通しをもって生徒の成長を見守り、特に中だるみの時期にこそ部活などを通して、一人ひとりが一生の財産となるようなものをしっかりと身につけてもらいたいと思っています。

 

Q:駒場東邦の面倒見のよい学校と聞きますが。
A:本校では、何でも先回りして手取り足取り指導することを、生徒の成長にとってよいことだとは考えていません。生徒の自立を促すことを大切にするため、失敗から学ばせることも必要だと考えています。自立しようと試行錯誤を繰り返す生徒の疑問、質問に教員は時間をかけて丁寧に対応します。生徒に向上心がある限りとことん付き合うのが駒場東邦の面倒見です。

 

Q:学年、クラスの編成はどうなっていますか。
A:中学は1クラス40名で各学年6クラス、高校は1クラス48名で各学年5クラスとなっています。

 

Q:クラス替えはありますか。
A:毎年クラスの顔ぶれは変わります。学習能力や雰囲気が、なるべくクラス間で均質になるように配慮してクラス替えを行います。

 

Q:習熟度によるクラス編成は行っていますか。
A:行っていません。特別に習熟度別にクラスを編成しなくても、学力水準が一定の高いレベルにある本校ではきめ細やかな指導が行われ十分な学習効果が得られています。色々な考えをもった生徒同士が自由に意見交換しながら、切磋琢磨できる環境を大切にしたいと考えています。

 

Q:クラス担任は毎年変わりますか。
A:クラス担任は各クラスに正担任1名、そのほかに各学年に2名の副担任がいます。原則として中学3年間の正担任6名、高校3年間の正担任5名は変わりません。しかしクラス替えにともない生徒一人ひとりの担任は、原則として毎年変わります。また、時によっては、中3から高1へ続けて担任をする教員もいます。

 

Q:学習成績に順位はつきますか。
A:年間5回の定期試験、3回の学期末の成績(通知表)では科目ごとの成績分布のみを公表し、順位はつけていません。校内実力試験また外部模試でのみ総合成績、各科目成績に順位をつけて個人に知らせるとともに、その成績の上位者を公表し、各個人の励みとしています。

 

Q:いわゆる落第はありますか。
A:年間を通して進級条件に満たない科目が2科目以上又は欠席日数が多い場合、進級判定会議での審議の対象となります。従って可能性としては中学生でも落第ということがあります。また中学から高校に進級する時は学校の勉学についていけるかどうかの判定を行いますが、ほとんどの生徒は6年間で卒業します。

 

学習方針
Q:駒場東邦独自のカリキュラムはありますか。
A:中学1年から高校2年までは、数学・社会・理科などで科目選択があるものの、すべての生徒に文理に偏ることのない授業を実施しています。中高一貫校のメリットを活かして6年間の学習内容を系統的に精選して、各科目とも高校2年でほぼ終わるように編成しています。高校3年では、自分の進路、志望大学に合わせた学習を集中的に行うことになります。このように高校3年生に焦点を合わせて、各教科の内容を有機的に系統づけ、どのように授業を進めていけば理解力が高まり実力が身につくかということを考え、毎年のカリキュラムに検討を加えています。

 

Q:理数系の科目に特に力を入れていると聞きましたが。
A:現在は数学Bという科目で、中学2年では40人の生徒に対し教員2名がついての指導、中学3年、高校1・2年の3学年では分割授業にしています。また中学1・2年の理科実験は、毎週1時間各クラスを20名ずつにわけた分割授業により、教員の指導が生徒一人ひとりに行き届くように密度の高い実験を行い、毎時間必ずその成果をレポートにまとめて提出します。もちろん、理数系の科目ばかりではなく、国語や社会もカリキュラムに工夫をし、文理に偏ることのない幅広い基礎学力が身につくように努めています。

 

Q:数学・理科実験以外に、分割授業は行っていますか。
A:中学1・2年の英語は、週1時間のOC(外国人講師による英会話)を含み、すべて分割授業(20人)で行っています。また技術では、1クラスを「物づくり」と「コンピュータ」の分野に2分し、それぞれを半年交替で20名の分割授業を行っています。そのほか中学2・3年の武道では柔道か剣道を選択し、1クラスを2分して実施、また中学3年、高校1年の芸術では音楽・美術・書道の中から1科目を選択して少数で学習します。高1の家庭科では、クラスを2分して調理実習と座学を行い、高3の英語C(英作文)は、1クラス20人程度の少数で毎時間添削指導をしています。

 

Q:習熟度別の授業は行っていますか。
A:中学3年の数学Bでのみ行っています。

 

Q:授業の進度は速いのでしょうか。
A:特に中学1年、2年のいくつかの科目で進度が速く感じられるかもしれませんが、公立より授業時間数がはるかに多く設定されていますので公立より速く進むのはある意味で当然なことです。授業 を大切にし、日々の予習、復習を十分に行っていれば十分ついていけます。

 

Q:宿題は多いのでしょうか。
A:授業時間において明確に宿題が指示されることは、長期休暇以外は多くありません。英・数・国の予習・復習を中心に、1日約2時間の家庭学習を怠らず、生活の中に学習習慣を確立することが大切です。

 

Q:学習面では振るわない生徒に対する補習授業はありますか。
A:理解の遅い生徒だけを集めた補習授業は実施していません。本校は専任教員が多いため、理解度やクラブ活動など生徒一人ひとりの状況を把握した上で、教科担当者を中心として、授業後も個別に丁寧に指導することができます。ただし中学では、1学期の成績の振るわなかった生徒に対して夏休みに指名制で無料の夏期講習を行います。

 

Q:授業についていくため、また将来の大学受験のために塾や予備校に通う必要はありますか。
A:いかなる学年においても塾や予備校に通う必要はありません。本校のカリキュラムを着実にこなすことで十分な学力を身につけることができます。毎日の授業の予習、復習、クラブ活動、家族との時間を考え併せれば、そのための時間を確保することは容易ではありません。教員は放課後においても時間の許す限り生徒の質問や相談に応じますし、生徒の学習状況を良く知る教員との学習をより充実させることが最善の学習方法となります。

 

進路指導
Q:東邦大学への推薦入学の制度はありますか。
A:東邦大学には医学部・薬学部・理学部の3学部がありますが、一定の基準を満たしている生徒は、学校長の推薦をうけていずれの学部の推薦入試に対しても出願することができます。

 

Q:進路指導はどのように行われていますか。
A:本校では中学高校6年間にわたる総合学習のテーマとして職業、進路、進学を位置づけてキャリア教育を心がけています。この6年間の成長段階に沿って進路ガイダンスや卒業生などを招いての講演会が開かれ、随時クラス担任などによる個別指導を行っています。進学資料室には進路や進学に関する書籍や資料が揃い、本校の半世紀におよぶ進学実績が集積されています。狭い意味での進学指導ではなく、将来の職業や生き方まで見据えた指導を心掛けています。

 

Q:文系、理系の志望者にそれぞれどのような指導をしていますか。
A:高校2年の2学期に生徒の志望と保護者の了解にもとづき文理の志望を明確にし、高校3年時に文理志望別のクラス編成を行います。文系2クラス、理系2クラスにほぼ分かれるのが本校の伝統的な特色です。最近では理系のうち40名以上が医学部への進学を志望しています。
文系と理系とでは選択科目や時間数が異なりますのでクラスごとの時間割編成に違いがありますが、国公立大学志望者が大半なので指導目標は変わりませんし、教材もほとんど同一のものを使用しています。志望に合わせて論述問題や小論文の指導も行い、センター試験などに焦点を合わせた授業もその時期に応じて実施しています。現役での大学進学率は60%前後ですがその背景には私立大学に合格しても、第一志望の国立大学に入るために、一浪くらいはかまわないと考えている生徒が多くいるということが挙げられます。

 

生活指導
Q:駒場東邦は自由な学校とよく聞きますが、校則は厳しくないのですか。
A:学校生活における最低限のルールとしての校則はもちろんあります。しかし、13歳から18歳という年齢の幅は、心身の成長において大きな相違があり、一律の指導では必ずしも生徒を納得させることができません。個々の成長段階に見合ったキメの細かい指導が要求されるところです。といって、決して生徒に迎合することなく、駒場東邦の生徒としての自覚をもち、自主・自律の精神と他者への思いやりの気持ちをもった品格ある生徒に育成すべく努めています。

 

Q:通学時間の制限はありますか。
A:1年間を通して8時25分までに登校できるのであれば問題はありません。通学時間の平均は約1時間、中には1時間半以上かけて通学してくる生徒もいますが、あまり遠距離での通学はお勧めできません。

 

Q:中学生でも校内の食堂を利用していいのでしょうか。
A:弁当をつくっていただくことも子供との大切なコミュニケーションであると考え、昼食は原則として弁当ですが、食堂で昼食をとったり、売店でパン類を購入することも可能です。

 

Q:いじめはありますか。また、どのような対処をとっていますか。
A:さまざまな生徒が大勢で生活していますので、小さなもめごとが嫌がらせやいじめに発展してしまうこともないわけではありません。その兆候が少しでも見られた場合にはクラス担任を初めとする学年の先生方が協力して生徒とよく話し合い、必要があれば保護者とも連絡をとって解決に努めます。日頃より、相手の人格を傷つける行為は決して許されるものではないという指導を行っています。

 

Q:不登校の生徒はいますか。また、どのような対処をしていますか。
A:不登校の原因は、家庭生活に問題があるとか生徒の心の中に問題があるとかさまざまですが、本校でもいくつかの例があります。クラス担任や教育相談係の教員が、生徒本人だけでなく保護者とも連絡をとって、一人ひとりの状況に応じて丁寧に対処しています。また状況により養護教員、スクールカウンセラー、メンタルケア専門の校医が相談に応じることもあります。

 

Q:学校が渋谷などの繁華街に近く、少し心配なのですが。
A:クラブ活動などで下校時間が遅くなるときには、友だちと連れだって、寄り道をせずにまっすぐ帰路につくよう指導しています。部活動に熱心に取り組んでいる生徒が多いので、時間的にも渋谷に寄って帰る生徒はほとんど見受けません。

 

年間行事
Q:体育祭を見てあまりの熱気と迫力にビックリしました。からだが小さかったり体力に自信のない子供でも大丈夫でしょうか。
A:体育祭は生徒と教員が十分に話し合ったうえに企画、運営がなされ、高校3年生が中心となって下級生を慎重に丁寧に指導します。1学期中間試験後のわずか1週間で準備をしますが、多くの生徒が本番に向かって見せる集中力には感心します。男子校ということもあり体を動かす行事の多い学校ではありますが、そのすべては技術や結果だけを追求するのではなく、生徒全員が自分の能力に応じて役割を担い、最善の努力を尽くすことを期待しています。

 

Q:文化祭も大変な賑わいでビックリしましたが、特色はなんでしょうか。
A:文化系の部・同好会による展示・公演が中心ですが、クラスや学年、有志での参加も可能です。体育系のクラブも招待試合を行ったりして生徒全員の参加を目指す行事です。この行事は高校2年生を中心とした文化祭実行委員会の生徒が教員と十分話し合いながら企画、運営に当たっています。

 

Q:宿泊をともなう校外での学習活動には、どういう行事がありますか。
A:7月下旬に夏休みに入ってから中学1年が霧ヶ峰林間学校を、2年が志賀高原林間学校を、9月の末に3年が奈良・京都への研究旅行を実施しています。これらの校外学習はいずれも各学年の総合学習として位置づけており、綿密な事前学習から事後のレポート作成まで1年かけて指導しています。高校2年の修学旅行は、生徒同士で行きたい場所の案を出し合い、目的に沿った計画を立てさせるなど、生徒の自主性を尊重して学年ごとに決めています。また中学2年、3年の希望者を対象にした冬季スポーツ体験教室を、12月に志賀高原で実施し、ゲレンデスキーのほかにスノーハイキング、雪洞づくりなどを体験するとともに、自然環境問題についても学習します。

 

Q:国際交流の機会はありますか。
A:本校では交換留学生基金が設けられ、この基金を利用してアメリカの私立スティーブンソン校との間で、約2カ月間の交換留学を実施しています。また、イギリスの名門イートン校とはイギリスの法改正により10日間に縮小されましたが、交換留学を実施しています。主に高校1・2年生を対象に内部選考会を行い、各1名が選抜され、派遣されます。現地ではホーム・ステイし、替わりにパートナーを連れて帰ることになります。人数は少ないのですが、帰国後の報告会などを通じて広くその体験を仲間に伝え、共有することにより本校生徒が国際的にも広い視野と教養をもつことを期待しています。

 

生徒会活動
Q:クラブ活動はさかんですか。
A:多くのクラブは週に3日か4日の練習、活動を行っています。クラブ活動への参加は決して強制ではありませが、中学1年生のほぼ7割が体育部に入部し、残りの約3割が文化部へ入部し、同好会も含めほぼ全員が何らかのクラブに入っています。一人で二つのクラブをかけもちしている生徒もいます。なお、中学1年生は5月末まで仮入部での参加が認められています。また多くのクラブは夏休みに校外で宿泊合宿を実施し、さらに春休みにも実施するクラブがあります。

 

Q:中学生と高校生とが、一緒に活動しているのでしょうか。
A:多くのクラブは中学・高校が一体となって活動し、顧問の教員による指導のほかに高校生が中学生の指導をすることが多く、先輩と後輩の絆や友情が生まれます。

 

Q:部活動と勉強の両立は可能でしょうか。
A:自分の学習スケジュールや体力にあわせて適切な部活動を行うことは、心身に適度な緊張感や刺激をあたえ、生活リズムや集中力を生み出します。部活動に熱中していても、授業を疎かにすることなく、自覚と意志をもって生活を切り替え試験勉強に集中することで着実に学力を培うことができます。そして多くの生徒は高校2年の10月か11月ころまでにクラブを引退し、受験勉強に専念するようになります。本格的に受験勉強に取り組むのは部活動を引退してからですが、引退後の集中力には感心します。概して部活動を熱心に行っていた生徒の方が、集中力があるように思われます。

 

PTA活動
Q:PTA活動がさかんな学校と聞きますが。
A:毎年各クラスから4〜5名のPTA役員を選出し、クラス、学年、学校の諸行事への協力をお願いしています。またPTA活動の一環として、会誌の発行、バザーの開催、サークルの運営、講演会やバス旅行の企画なども行っていただいています。これらの活動は、家事や仕事の合間に無理のない範囲で行っていただいており、学校のことをより知っていただくことによって、学校の教育の一翼を家庭でも担っていただくことが出来ます。

 

Q:保護者会は1年に何回ありますか。
A:PTA総会が1回、学年主催の保護者会が、1学期に2回、2学期に1〜2回あります。2学期の1回はクラス担任との個人面談になります。その他クラブの保護者会やクラス懇談会が、年に1、2回行われています。

 

中学入学試験
Q:駒場東邦の生徒として、どのような生徒が欲しいですか。
A:本校建学の精神である、「頭脳の資源化」を図るに足りる生徒を希望します。勿論、中学・高等学校段階での教育では、十分にこれを実現することはできません。さらにより高度な教育を受けることが必要です。従って、募集要項の中にもあるように、高等学校卒業後大学への進学をするために、在学中不断に勉強を続けられる生徒、これが理想です。ただし、「頭だけはいいけどね」とか「勉強だけはできるけどね」というようなことを言われるような、生徒にだけはなって欲しくないと思います。

 

Q:入試ではどのような力が特に要求されるのでしょうか。
A:原則として小学校で学習する内容と分野から出題しますので、まず基本的事項についての十分な理解と応用力が求められます。単なる知識の量や解法だけを問うことが目的ではありませんから、小学校で学習、体験する内容をもとに自分で工夫して考える力が身についているかどうかをはかる問題も含まれます。平成17年度入試より4教科とも試験時間を10分間ずつ長くしました[国語(60分)・社会(40分)・算数(60分)・理科(40分)]。問題の質や量は従来と大きく変えることなく、特に記述問題においてより充実した答案を書いてもらうことが狙いです。

 

Q:科目によって基準点や足切りはありますか。
A:ありません。4教科の総合点[国語(120点)・社会(80点)・算数(120点)・理科(80点)]の400点満点で判断します。

 

Q:国語で記述式解答を求めたり、算数の途中の考え方を書かせたりしたときには、中間点をあたえているのでしょうか。
A:配点について詳細は公表していません。しかし、答えだけ合えばそれでよいと考えるのではなく、途中の考え方も含め、求められていることにはきちんと解答してほしいと考えています。その努力のあとが見られる答案については相応の評価をしています。

 

Q:漢字で書くことが求められていない場合、ひらがなで答えてもよいでしょうか。
A:小学校教育の学習範囲内で書くことが原則ですが、日常生活でよく見聞きする物事については社会常識として身につけておくことが望まれます。

 

Q:繰り上げ合格はありますか。
A:入学予定者招集日以降に欠員が生じた場合には、繰り上げ合格者にその旨を電話で連絡します。また繰り上げ合格者であっても入学時納入金などすべてにおいて、正規合格者と同一の扱いとなります。

 

その他
Q:校舎等施設はどのような特色がありますか。
A:校舎は中学棟、高校棟、体育館棟、管理棟の4ブロックからなっています。それらは廊下ですべてつながって口の字になっており、中学生と高校生との交流のためにも機能的に計算されています。中学は6クラス、高校は5クラス、それぞれ1フロアに並んで、各クラス間の交流がスムーズにいくように配置されています。

 

Q:特色のある施設として、どのようなものがありますか。
A:中学・高校の教育活動に必要な施設はすべて整っていると自負しております。いくつか紹介しますと、体育館・講堂(約300名収容)・食堂・図書室(蔵書約55,000冊)・室内温水プール(25m、7コース)・理科実験室(9室)・コンピュータ室・分割教室(6教室)・大教室(2教室)・トレーニングルームなどがあります。

 

Q:保護者の転勤等にともない海外などに転出した場合、戻ってきたときの復学の制度はありますか。
A:将来の復学を前提として退学することになります。できれば2年以内に復学するようお願いしています。復学時には復学編入試験と面接を実施し、その結果によってはひとつ下の学年に復学することもあります。

 

Q:学費はどのくらいかかりますか。
A:初年度納入金は平成22年度では入学金、授業料、後援会費など958,000円です。そのほか教材費や制服代などの諸費用を含めますと、およそ1,120,000円必要となります
次年度からは総額でおよそ850,000円必要となります。なお、本校高校へ進学する際の入学金は110,000円です。

 

Q:授業料とは別に後援会費が毎年234,000円かかるということですが、これはどういう目的をもったものですか。
A:後援会は、PTAを主体に、同窓会組織である邦友会、卒業生の父母が組織する菊友会の3団体からなり、本校を財政面から支援するために本校創立後間もない頃に、ご父母の皆様により設立された組織です。本校は学校法人東邦大学の傘下にありますので、学納金は基本的に法人に入りますが、後援会費は直接後援会に入りますので、学納金とは別会計になります。校舎の建築・改修や記念行事など本校独自の事業に財政的な支援をしていただいています。

 

Q:AFSなどの私的な留学の扱いはどうなっていますか。
A:高校生にのみ認めております。留学期間内は休学扱いとなり、単位の振替制は実施していませんので復学後はもう一度同じ学年に入ることを原則とします。ただし条件を踏まえ復学試験を受けることにより、もともと自分が属していた学年に戻る道も用意されています。

(説明会資料から)

 

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