清泉女学院中学校

建学の精神

清泉の教育の根本精神
清泉の教育の根本精神は、永遠の真理であり愛の源である神を敬い、キリストの生き方に基づいて、神から愛された者として愛し合うことである。 清泉の教育は、そこで学ぶ者が、人生の真の意味を示す福音による価値基準を学び、その価値観に基づいて自ら行動できるように励ます。人間形成の場である学校においては、愛と自由の精神を培い、道・真理・生命であるキリストとの出会いを目指す全人間教育を行う。
清泉で学ぶ者は、与えられた能力を伸ばし、自己の使命に生き、他者にとって光と喜びになるように、人々と痛みを分かち合いつつ、正義と愛に基づく社会への変革に貢献する人となるようめざす。 清泉の教育を受けた者は、世界の人々と文化に心を開き、宇宙的視野をもって、人類は父なる神のもとに一つであり、みな兄弟であることを深く認識し、おかれた立場をとおして社会の核となる。

沿　革

清泉女学院の誕生は、1877年スペインのマドリッドに聖女ラファエラマリアが姉のドロレスと共に、聖心侍女修道会を創立したことにその起源がある。創立者姉妹は、若い頃より貧困や病気或いは精神的苦しみにあえぐ人々にあたたかい援助を惜しまなかったが、やがて神の愛を伝えたいとの熱意に駆られ、聖体礼拝とキリストの福音を伝える教育に献身する修道会を創立することになった。
この新修道会に好意をいだいたスペインの司教に、会の創立はスペイン国内に限って欲しいと望まれた時、創立者姉妹は「教会と同じように、本会はあらゆる国の人々への奉仕を目指したい」とその意向を表明した。
このような精神を受け継いだ修道女たちは、1934年来日し、東京麻布三河台に清泉寮学院を設立した。この学院は戦災により惜しくも消失したが、これがわが国に於ける教育事業の第一歩である。
1946年、修道女たちの疎開先であった長野に、長野清泉女学院が開校される運びとなった。中学高等学校は1947年横須賀に開校された。まず中学校が小学校と同時に開かれ、1948年には高等学校が開かれた。その後1950年には大学が同じ横須賀に設立された。 1962年、大学は東京品川の島津山（島津邸跡）に移転、1963年中学高等学校は、鎌倉城廻の現在地に移転し、鎌倉雪の下の鎌倉幕府跡にあった中学校も同時に移転して一つとなり、現在に至っている。また、小学校は鎌倉雪の下の小学校と合併した。
清泉女学院は現在（2007年) 日本国内に5校、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ中南米諸国、並びにインド、フィリピンなどに63校の姉妹校を持ち、同じ建学の精神のもとに教育活動を行っている。

国　語

【こんな力を育てます】
・物事を論理的に考える力
・日本の伝統文化や自然の美について素直に感動できる心
・自分の「ことば」で自分らしさを表現できる力
中1から古典学習を導入(百人一首の暗唱など) 。 読書指導の徹底(課題図書の設定・読書ノートなど)。 詩歌や小説の創作(校外コンクールで多数受賞)。

社会

【こんな力を育てます】
・社会に対する自分の関わり方を真剣に考える力
・自分の意見・考えを表現するプレゼンテーション能力
すべての科目(地理・歴史・公民)で現実感のある新聞やビデオなどの教材を使用。 小論文、リアクションペーパーの作成をとおして社会的感性を養成する授業(公民的分野)。

数　学

【こんな力を育てます】
・筋道をたてて物事を考え、複雑な事柄を分析し、洞察する力
・正確な計算力と論理的な表現力
本校独自に組み換えたカリキュラムと習熟度別、少人数クラスでの授業。

理　科

【こんな力を育てます】
・自然科学に対する深い興味と洞察力
・実際の体験に基づいた知識偏重でない確実な学力
4つの実験室と設備をフル活用した授業 。
数多くの実験・観察とレポート課題。
恵まれた自然環境を利用しての校内野外学習(中1)。
本校独自のテキストを使用した多彩な校外野外学習。
箱根(中2)、三浦半島(中3)、真鶴・箱根(高1) 。

英　語

【こんな力を育てます】
・4つの技能(話す・聴く・読む・ 書く)に支えられた、英語で理解し、英語で表現する総合的な力
少人数クラスの実施。
TOEIC Bridgeを実施。
中3、高1全員が世界的に認められているTOEIC(英語によるコミュニケーション能力を測るためのテスト)の学習者用を受験。

倫理教育

清泉はカトリックのミッションスクールです。ミッションとは「使命を果たす」ということです。カトリック教育の理念を具体的な教育の場で実践すること、それが清泉の使命です。清泉の教育理念、建学の精神は別のページにありますので、ご覧ください。

清泉の倫理教育は、
・生きる力を養います
自分が大切な存在、愛されている存在であることを知っている若者、自分のアイデンティティに目覚めた若者、自分に自信を持つ若者を育てます。
・周囲の人々と協力していく喜びを知っている若者を育てます
両親の愛、家族の愛、友情、師弟の愛に包まれている若者、周囲の一人ひとりが大切なかけがえのない存在であることを知っている若者を育てます。
・しっかりした考え方の若者を育てます
世の中の流れに流されない、しっかりとしたものの見方、考え方を育てます。「自分で考え、判断し、責任を持って行動すること」は生徒手帳が大切にしている言葉です。また、「戦争・飢餓・　貧困・差別等の人間の尊厳を否定する現代世　界の問題に深い関心を持ち（生徒手帳より）」、正義を愛する心を育てます。
・謙遜な、感謝する心を育てます
本物の知識に触れ、真理を知れば知るほど、また、愛されていることを知り、深い祈りを実践すればするほど、謙遜に感謝したくなります。

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