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   洛南高等学校附属中学校 からのメッセージ 


  洛南高等学校附属中学校 からのメッセージ 

 

 


洛南高等学校附属中学校  青木純孝 校長先生

 

関西では東京大学、京都大学に多くの合格者を出している私立中高一貫校として非常に有名な「洛南高等学校附属中学校」の 青木純孝 校長先生に、お話を伺って参りましたのでご紹介いたします。

取材:2011.12.16

 

 洛南高等学校附属中学校  学校紹介 

 

洛南高等学校附属中学校を紹介します。

 

校訓・・・自己を尊重せよ。真理を探求せよ。社会に貢献せよ。
     仏教の三帰依(帰依仏・帰依法・帰依僧)を現代の言語に直して校訓としているそうです。

自分で伸びる力を育む4つの実践項目・・・規律正しく、清潔につとめ、情操豊かに、勉学にはげむ。

教育方針・・・知育 6年一貫教育で高い知性を獲得
        徳育 礼儀と自立心を備えた人間を育む
        体育 生きていく基本となる体力を育成
        共同 行事を通して他人の立場を理解
        自省 教師・親の成長が子どもの成長に

 

日々の教育の柱として、「心」(Mind)、「学」(Study)、「身」(Physical Education)の三つを掲げています。

「心」(Mind) 仏教の教えを日々に生かす。
弘法大師様の御命日にあたる21日に、「御影供」法要が行われます。月に一度、仏教の教えに触れ、自らの生き方を振り返りるのです。洛南の心の教育の柱ともなっています。御影供では学校長の講話を聞き、感謝の気持ちや命の大切さを学び、講話を聞いた後は各自が講話について考える時間を持ちます。この日ばかりは勉学の手を休め、いったん立ち止まって自らを振り返ることで、仏の教えを胸に刻むのです。
また、「御影供」法要だけでなく、日々の学校生活の中に心の教育があります。「雑事は仏事=日常のささいなあらゆることの中で、自分を磨く教えがある。」という気持ちで、挨拶や清掃活動、勉学、クラブ活動など学校生活のすべてにおいて全力を尽くすことによって、思いやりの心や相互敬愛の心を育んでいます。



「学」(Study) 「自ら学ぶ」習慣を身につける。
洛南中学校の学びは、自ら学ぶよろこびや向上する楽しさを大切にしています。
そのためには、まず日々の積み重ねが真の学力を育むとして、自ら学ぶ「予習中心の学習習慣」を確実に身につけさせています。
「本校の学びは、知識の詰め込みや点数主義に偏った一過性の学びとは違います。ここにあるのは、知を追求する一生続く学び、受験勉強にとどまることなく、先々まで身を助ける真の学びです。これを体得するために必要なのが、予習・復習による自発的な学びのサイクルを習慣づけること。自学自習を徹底し、すべての授業を着実に自分のものとしていくことで、向上するよろこびを知り、真の学力を身につけていきます。」〜中学校パンフレットから〜

そして、「生活即学習、学習即生活の実践」として、学ぶことが自然に生活の一部になる指導をしています。
「中学生活の当初は「よい勉強とよい生活の習慣づけ」に費やされます。勉強そのものよりも、中学生らしく、きちんと生活すること、そしてそんな生活の中で勉強を無理なく習慣づけることの方が大事です。習慣により自分から勉強と向き合えるようになり、先生への質問も積極的にできるようになります。」
〜中学校パンフレットから〜



「身」(Physical Education) 身をもって、団結や公正さを学ぶ。
知と心と身体のバランスがとれていてこそ、生きる力のある人として、「身」の教育を大切にしています。
「智慧(ちえ)も知識も、それらが身につき、体得されてはじめて実践されるものになります。献身的精神も公正心も実践的経験の場がなければ養われることはありません。知識偏重の風潮や、バーチャル体験の横行する時勢にあって、本校が体育やクラブ活動、行事活動を大切にし、献身する姿勢を重んずる理由が、そこにあります。」〜中学校パンフレットから〜

「健全な心と体は、あらゆる活動を支える基本であり原動力です。本校では、自己を形成する人間教育の一環として、心を磨き、知性を深めるとともに、たくましい体を培うことを教育方針に掲げています。行事体育を実践する体育の授業もそのひとつ。毎年恒例の各種大会や体育祭が近づくと、体育の授業を活用して練習を進めます。クラスの勝利に向けて一丸となる生徒たちの表情は活き活きとして真剣そのもの。全員がひとつの目標に向かって取り組むことでチームワークの大切さを学びます。」
(中学校パンフレットから)

 

「自らを活かし、世の一隅を照らすことのできる人をつくっていける教育を、人にとっての「道」と言えるものを示していける教育を探究しつづけています。このような理念のもとで、とくに附属中学校では「洛南」教育の土台となることをしっかり身につけてもらうことに力点を置いています。挨拶を大切にすること、身の回りの整理や美化に努めること、学習に励むこと、クラブ活動や学校行事に頑張ることを通じて自分の可能性を発掘してもらい、人としての生きる力がしっかり身につくよう日々取り組んでいます。このような人として当たり前のことを当たり前にできる力を育ててこそ、高校で、そしてやがては大学、社会で自分の花を咲かせ、世のため人のために努力できる人間となることが出来るのだと思います。 「洛南」は、これからも一人一人の人が持つ可能性の発掘と将来の開花を応援しつづけてまいります。」

(学校パンフレットにある「校長からのメッセージ」から)

 


附属中学校では、95%以上の生徒がクラブ活動に参加しています。週に3〜4回の活動ですが、短時間だけに集中して取り組んでいます。決められた時間でいかに集中し、成果を出すかを工夫するのが洛南流なので、クラブ活動は時間の使い方を学ぶ場にもなっています。

◇クラブ紹介
陸上部・・・京都府中学校総合体育大会 / 男子4×100m 第2位
剣道部・・・京都市中学校選手権総合体育大会 男子1・2年の部 / 個人 第3位
競技かるた部・・・「畳の上の格闘技」とも言われる「競技かるた」で、知識瞬発力を磨いています。
吹奏楽部・・・第47回京都府吹奏楽コンクール / 金賞
クイズ研究会・・・知識をどう使うか。色々なものの見方や考え方で頭脳を鍛えています。
将棋部・・・将棋を通じ深く考える力が養われます。
囲碁部・・・・第31回朝日少年少女囲碁名人戦 / 個人 優勝・3位
水泳部・・・京都府私学大会 / 団体総合男子 優勝、 京都短水路選手権 / 個人第1位
柔道部・・・京都市中学校春期総合体育大会 / 個人2位
等があります。

素晴らしい実績ですね。
夏の「高校生クイズチャンピオン」の常連校である秘密は、中学校から鍛えていることかもしれません。

 

洛南高等学校附属中学校のホームページはこちら

 

◇入試データ
平成23年度の洛南高等学校附属中学校入学試験状況
受験者数 953名 (男子 688名 女子 265名)
合格者数 298名 (男子 241名 女子 57名)

3科型総合平均点 259.2点
4科型総合平均点 245.9点

専願合格点 男子 215点 女子 243点
併願合格点 男女 272点

 

洛南高校附属中学校の校舎です。自然光にあふれるゆったりとした校舎です。 ウッドデッキの中庭です。 太陽の光を優しく受け止め、ゆとりと潤いに満ちた時間が流れます。
校舎内部です。 各座席にゆったりとしたスペースを確保、空調を完備し、快適に過ごせるよう配慮されています。 図書室です。2階・3階の2つのフロアに広がり、蔵書43,000冊。 リファレンスカウンターを備え、生徒の「知りたい」という意欲に応えています。

 

 

 洛南高等学校附属中学校  青木校長先生からのメッセージ 

 

青木純孝校長先生にインタビューさせていただいている中で話していただきました洛南高校附属中学校に入学を希望されている受験生・保護者の皆様へのメッセージをご紹介いたします。

 

「本校では、自分をコントロールできる強い心を持てるように指導しています。勉強もしますし、クラブも一生懸命します。クラブは週3〜4回と学業に支障がないように工夫していますが、短時間でも集中して取り組みますので、良い成績を収めています。休み時間も良く遊びます。子どもらしい顔もしています。本校への進学をお考えの生徒・保護者の皆さん、是非、本校に足を運んでください。そして、洛南生の顔を見てください。噂や評判だけでなく、実際にどんな学校生活を送っているのか見てください。数字や評判だけではわからない洛南の良さをわかっていただけると思います。オープンキャンパスや学校説明会や入試説明会に是非、お越しください。体育祭にも来ていただいて生徒の熱戦を応援しに来てください。そして、文化祭を盛り上げる生徒たちのさまざまなアイデアを見に来てください。」

 

感想
青木純孝校長先生は、お優しい方だなと思いました。それは、お話の中で、「私は本校の先生方には、家庭を大切にしなさいよと、声掛けしているんですよ。」と仰ったからです。
青木純孝校長先生は、生徒を慈しみ、導き、見守るには、自分が満たされていないと出来ないとお考えなのだと思います。何かを犠牲にした結果としての喜び、何かを犠牲にした結果の合格では物足りないとお考えなのでしょう。もっと高みを望んで生きていく中での「合格」であるべきだとお考えなのだと思いました。そして、それが洛南の目指すものだと思いました。

中学生には中学生が体験し学ぶべきことがあり、高校生には高校生として体験し学ぶことがあると思います。洛南高等学校・附属中学校には、中学生らしく、そして高校生らしくありながら、真摯な態度で学問に臨む「学びの基本姿勢」があると思いました。

 

取材協力: けいkids+

  

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