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中学受験用語 「は行」


半附属校(半進学校)

生徒を併設大学へ進学させるばかりでなく、他大学受験のための指導体制も整え、進学実績を出している附属校のこと。かつて、早稲田や慶應といった難関大学附属校を除いて、中堅大学附属校の人気が低迷していた時期がある。そこで多くの附属校が、他大学への進学にも力を入れて進学校化をアピールした結果、今では再びその人気が高まってきているのだ。また一口に半附属校と言っても、@他大学への進学を希望すると併設大学への推薦資格を失ってしまうものA推薦資格を維持したまま自由に他大学を受験出来るものB国公立大学や併設大学にはない学部のみ受験を認めるものC成績が一定基準を満たした生徒だけに他大学受験を認めるものD他大学を受験出来る人数に制限を設けているものなどがある。


複数回入試

複数回にわたり実施される入学試験のこと。入学試験が1回しかない学校は、御三家クラスの難関校のみ。ほとんどの学校では複数回入試を実施している。 その理由として、学校側には◆本気で入学を希望している受験生に、できるだけ多くのチャンスを与えたい。◆難関校受験には失敗したが、できるだけ優秀な生徒にきてもらいたい。というねらいがあるためだ。また、複数回受験することが合否判定に有利にはたらく学校や(たとえば、複数回の試験結果のうち、最もよい得点で審査してもらえるなど)、受験料の軽減措置を実施する学校があったりするので、学校説明会にはしっかりと出席しておいたほうがよい。さらに、受験生の一般的な併願のパターンによって、同じ学校でも2回目以降の方の偏差値が上がったり(下がったり)する学校があるので注意が必要である。


附属校・系列校(系属校)

◆附属校…推薦によって併設大学に進学することを前提とした学校のこと。そのため附属校には大学受験のための指導体制が整っていないところも多く、併設大学に志望する学部がなかったり、他大学への進学を希望したりする場合には、予備校等を使った受験準備をしなければならない。

◆系列校(系属校)…併設大学への無試験進学が認められていない学校のこと。


プログレス

多くの私立中学で採用されている英語の教科書。評価は高いが、文部科学省の検定教科書ではないため、普通の検定教科書と比べると難易度も高く、使われる単語数も圧倒的に多い。


偏差値

ある試験での受験者全体の平均点から、自分の得点がどれくらい離れているかを表す数値のこと。偏差値50が平均点でちょうど中央付近に、偏差値60と40はそれぞれ上下15%程度のところに、偏差値70と30はそれぞれ上下2%程度のところに位置すると考えられる。つまり、偏差値とはその試験を受けた集団の中での自分の位置付けを表すもので、絶対的な学力を表すものではない。同じ問題でも、受験者全体のレベルが高ければ自分の偏差値は低く出るし、低ければ自分の偏差値は高く出るのである。ちなみに、首都圏において三大模試といわれる「日能研」「四谷大塚」「首都圏模試センター」の偏差値を比べてみると、「日能研」と「四谷大塚」が同レベルの偏差値を出す一方で、「首都圏模試センター」はそれよりも5〜8ポイント高く偏差値が出ることが多い。詳しくは「三大模試」を参照。また、注意しておきたいのは、模試の結果で「あなたの偏差値は60です」と出たからといって、必ずしも偏差値60の学校に受かるわけではないということ。模試が行われるのは12月までであり、2月に本命校を受験する場合はまだ1カ月以上の期間が残されている。そのため、「これで合格する」と安心してしまった受験生が、「何が何でも合格する」と最後の追い込みをかけて頑張った受験生に逆転されるのは、そう珍しいことではないからである。さらには、試験当日の受験倍率が高くなることで、合格ラインが上昇することもあり得るからである。模試の問題の傾向や、受験生本人の得意分野・不得意分野のバラつきによっても、偏差値は違った結果が出てくるものだということを知っておくべきだろう。偏差値だけで志望校を決定することは、危険である。


報告書(調査書・内申書)

受験生の学業成績や生活態度・活動状況などの記録を小学校の担任が作成した書類のことで、入学願書と一緒に提出するもの。私立中学の場合、以前は報告書の代わりに「通知表コピー」の提出を求めるところも多かったが、最近では両者とも減りつつある。何百人もの受験生がいる中、じっくりと内容をチェックして比較する余裕などないと考えられるため、中学校側が重視するのは成績よりも出欠状況といわれている。公立中高一貫校の場合は、提出が義務付けられている。

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