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中学受験用語 「さ行」
東京都・神奈川県の入試解禁日にあたる2月1日が日曜日の年には、日曜礼拝を重視しているキリスト教プロテスタント系の学校の中で、試験日を2日に移動させるところが出てくるため、受験者の動向に大きな変動があること。
◆1日入試を実施する学校には有名校や難関校が多く、例年ならば併願することができないが、サンデーショックの年にはそれが可能となる。そのためサンデーチャンスとも呼ばれる。
◆それに伴って他校の中にも試験日や回数を変更するところが出てくるため、偏差値の変動、すなわち合格ラインの変動が起こる。
◆新たな併願パターンになるため、辞退者数をみこんで発表される合格者数が、例年より増加する学校もある。たとえば2009年のサンデーショック入試では、女子御三家の一角を占める女子学院が、前年に比べて148人も多い415人の合格者を出している。逆に毎年2日に入試を行っている学校の中には、辞退者が少ないと予想して例年より合格者数を絞るところも出てくる。
◆プロテスタント系の学校は女子校が多いため、特に女子の受験状況が大きく変動する。次回は2015年がサンデーショックの年にあたっている。なお、日曜日が2日、3日になる場合も、1日入試の学校が合格発表・入学手続き日を変更するため、やはり受験者の動向に影響が出てくる。これはプチサンデーショックと呼ばれる。
首都圏の中学受験生が最もよく受ける、日能研「全国中学入試センター模試」・四谷大塚「合不合判定テスト」・首都圏模試センター「統一合判」、という3つの公開模擬試験のこと。「統一合判」は成績上位の生徒があまり受験しない傾向があるため、難関校の合格可能性を知るうえではあまり参考にならないが、逆に中堅以下の学校の合否判定には定評がある。それぞれの模試にはある程度の特徴があるので、同じ一社の模試を受け続けた方が自分の実力の推移を把握しやすいと思われるが、9月以降になると複数の模試を受ける受験生も増えるので、より信憑性の高い判定結果が出ることになる。また、私立中学校も受験会場となるため、そこが自分の志望する学校であった場合には、本番に近い雰囲気の中で模試を受けることができる。
学校の募集定員を、願書を提出した出願者数で割ったものが「出願倍率」、実際に受験した受験者数で割ったものが「受験倍率」である。さらに多くの学校では、合格しても入学手続をしない辞退者出るので、学校側はその分を見越して合格者を多めに発表する。したがって、受験者数を合格者数で割ったものが最終的な「実質倍率」ということになる。中学受験では平均して一人6校に出願するといわれるが、受験生がそのすべてを実際に受験するわけではない。第一志望に合格したり体調を崩したりした場合は、当然受験しない学校も出てくるからだ。通常は、実質倍率<受験倍率<出願倍率となる。(例)OO中学では、150人の定員で生徒を募集した。それに対して、450人の応募があったので、出願倍率=450÷150=3.0(倍)試験当日に、実際にOO中学を受験したのは375人だったので、受験倍率=375÷150=2.5(倍)OO学校では、入学辞退者を見越して、募集定員より50人多い200人の合格者を発表したので実質倍率=375÷200=1.875(倍)
大学受験に対する指導体制が整っている学校のこと。したがって、私立の中高一貫校の場合はそのほとんどが「進学校」といえる。もともと進学先の大学のレベルに関係なく、大学への進学率が高い学校のことを「進学校」と呼んでいたからである。公立の場合は一般的に高等学校のことを指すが、名門進学校として知られた学校の中にも、近年中学校を設置するところが相次いでいる。また、この本来の意味に対して「難関大学への進学実績が高い学校」のみを「進学校」とみなすことがある。その場合は、併設大学への進学が前提となった教育をしている「附属校」は「進学校」ではなくなるため、他大学への進学にも熱心な附属校は半分進学・半分附属といった意味合いで「半進学校(半附属校)」に分類されることになる。